だんだんと人数の減ってきた死体卿の分身に安堵の吐息を溢し、左之助さんも前線ではなく私達のところに戻ってきてくれました。
彼に目立った怪我や傷は負っておらず、無事に生きている事を喜んでいるとボコボコと地面の中を動くものに気づき、首を傾げたその時、ミミズのようにも見えるフランケンシュタインの登場に目を見開く。
「スカ坊の身体か!?」
「オッサンと一緒に居たチビの人造人間か」
いつの間にか地上に戻ってきていたアバーライン警部とジョン・ドゥの言葉に、みんなの視線はのたうち回る巨大なフランケンシュタインに向き、ボコボコと溶解し、形を作り替えるソレを見つめる。
再生機能特化型
究極の九体の9番目、トート・シャッテン。
「再生完了。全く兄弟の肉体を糧に復活することになるなんて予想外だった。が、しかし、万を越える私の分裂体と戦って疲弊し切っている君達を痛め付け、私の方が圧倒的に有利だ」
そう宣言するように建造物を丸のみに出来るほど巨大なフランケンシュタインを等身大のヒト型まで押し込めて佇む死体卿に私は頬を引き釣らせてしまう。
見落としていたという言い訳は出来ません。
私がドクトル・バタフライに頼んで、あの肉体を構築する筈だった人々を収容し、逃がしてしまった。だから死体卿は手近に存在したエネルギー源を使った。
「追加の仕事って訳か。サガラ、テメーは手出しするんじゃねえぜ。ここから先は
「ジョン、任せといてやる。ヒューリー、お前も無理するんじゃねえぞ」
「ああ、分かっている」
厚手のゴム手袋を噛み、コイルアームを剥き出しにしたヒューリーさんは両手を擦り合わせ、電気を起こして肉体を変質させる。
カブトムシのように大きく尖った角、分厚く肥大化した胸部装甲、神経伝達を高める黒色のボディースーツを纏い、ヒューリー・フラットライナーは変身した。
「何だ、その姿は?」
死体卿の呟きに彼は片手を突き上げる。
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!聞けぇ!悪人ども!俺は、仮面ライダーストロンガーだ!!!」
バッと思わず、ドクトル・バタフライの方を見ると爽やかな笑顔を浮かべていました。教えましたね?貴方、教えましたね?!
……まあ、私が描いた訳ではないですから、世界が繋がることはありえませんけど。そういうことするときは教えてほしいです。
とりあえず、落ち着きましょう。