某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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倫敦の街中で 破

般若の訪問に左之助さんは嬉しそうに笑い、日本の彼是を教えてくれました。どうやら明治成府内では私の事を連れ戻す派閥と静観する派閥による二分割が起こり、物凄く大変な事になっているようです。

 

山県卿は幸いにも静観派。

 

波風を立てずに私の動向を探りつつ、護国奉心を続けているそうですが、私を監視したところで妖しいものは何も無いと思います。

 

しかし、私に注意を向けて悪徳官僚を捕まえる準備を進めている可能性は大いにあり得ます。あの人は使えるものは使う主義ですし。

 

「チェックメイト。終わりです」

 

「ムッ……また負けてしまったか」

 

コトリと兵士(ポーン)王様(キング)の前に置き、チェス盤を見る。ドクトル・バタフライは蝶々のお髭を触り、静かに唸り声を上げる。

 

「20戦もしていますし。もう止めませんか?」

 

「まあ、待ちたまえよ。最初に言ったように、これは『知性』と『記憶』に於ける拮抗の調査だ。私の『横軸』と、君の『縦軸』の性能差は身体の強度以外に存在していない。故に、何か能力の理由を深く探りたい」

 

彼は、小難しく言っていますが。

 

単純に負け越しがイヤなんだろうなと思いながら白い駒達を集めて、並べ直す。……将棋や囲碁、こういう卓上ゲームはモノは好きです。

 

「並行世界と繋がる感覚にも興味ありますけど。並行世界の自分の大変な出来事を体験するのはイヤですね。特に『仮面ライダー』となると規模がおかしいですし」

 

「ふむ、私達の様な『スーパー戦隊』の世界も中々にハードモードだと思うがね。幸いな事にまだ(・・)和に属する戦隊だけのようだけれど」

 

「あはは、それもそうですね」

 

実際問題、楯敷君の様な事を考えた人間が何人かいるという可能性だってあり得るわけです。

 

悪の秘密結社「ノバショッカー」。

 

首領は平成第一期ラスボス怪人に変身できる最強最悪の「仮面ライダーダークディケイド」こと楯敷ツカサ君であり、その左右を固める幹部達も転生者です。

 

クライシス帝国最強。キングストーンに次ぐゴルゴム三神官の命の石を全てを保持し、最強怪魔ロボット「デスガロン」こと立花ゲンジロウ────。

 

そして、最後は「奇怪人スパーク」。

 

彼だけは名前も聞く前に消えた。

 

一番の問題はデスガロンです。

 

彼はリ・イマジネーション世界の「仮面ライダーBLACK 」を倒している可能性を持つ。ゴルゴム三神官の命の石を宿している事を考えると、ひょっとしたら太陽と月の石を持っている事も示唆できる。

 

「チェックメイト」

 

「……君、考えながら勝つのはやめてくれないか」

 

 

 

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