某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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ロンドンの怪人 序

ドクトル・バタフライの発明意欲を刺激し、ひとえは発明品の効果を楽しんだり、時にはビックリしたりと楽しそうに過ごしている。

 

優しい女の子に育ってくれたのは嬉しいですが、流石に毎日のようにひみつ道具を試して、しとりにもショックガンや空気砲など撃つのは危ないです。

 

「どかーん!」

 

「ん!斬る!」

 

「ねーさま、すごい!」

 

空気の塊を電光丸で切り裂き、素早く鞘に刀を納める姿は剣客そのものです。しとりは妖怪を従えて、天賦の剣才を持っているけれど。

 

何か夢や目標はあるのでしょうか。左之助さんのように強くて優しい大人に成長してくれるだけでお母さんは安心できるんですけど。

 

それに「タイムふろしき」を作ったとき、それを利用した私の年齢を戻すという作戦は失敗した。私の身体は時間関係のひみつ道具を受け付けない。

 

不破信二と同じように拒絶している。

 

その事実はずっと秘匿状態ですね。

 

「母様、見て!」

 

「見てますよぉ…」

 

ヒラヒラと手を振って、電光丸と鞘を交互に振るってひとえの攻撃を容易く受け止め、切り裂き、薙ぐしとりの強さに感嘆してしまいます。

 

「(冥府刀を作ったら、私に会いに来て……いいえ、そんなものを作ってはいけませんね)」

 

それに、電光丸は不殺の刀です。

 

一撃必倒の武器を持っているから、しとりは安心して戦える。冥府刀なんて作ってしまえば、しとりは何処かに行ってしまうかも知れませんから。

 

「ひーちゃん、使っていいよ!」

 

「あい!」

 

使う?と首を傾げた瞬間、ひとえの身体に沢山のひみつ道具が纏わりつき、よく見ればころばし屋、おもちゃの兵隊、ミニ殺駆達も並んでいる。

 

しとりが百鬼夜行の主、ひとえは機巧軍の王。

 

一体、どうしてこんなことに?と困惑する私を尻目に二人は楽しそうに遊び、笑い、お互いに全力で向かい合っている。

 

とても素敵な笑顔です。

 

最近はずっと殺伐としていましたから、こうして二人の笑い声を聞けるのは安心出来ます。ただ、ここは倫敦なのでとても危ないです。

 

「景、ありゃあ何してるんだ?」

 

「左之助さん、お仕事は?……いえ、ただの遊びのようですけど。少しだけ大変な事になっているかも知れませんね」

 

「しとりもひとえもお前似だからあ」

 

「え?」

 

私は、あんな風に走ったり攻撃を躱したりすることは絶対に無理ですけど。

 

外見は確かに似ているかも知れませんが、天真爛漫なしとりと眠たがりで喜怒哀楽の出やすいひとえは左之助さんに似ていると思います。

 

ちょっと、似すぎている気もしますけど。

 

 

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