唐倶利武者とアルレッキーノの戦いを見届けた後、私は恵さんや薫さんに何度も怒られ、一ヶ月の入院と内臓の触診を何度も受け、ようやく帰ってきました。
うぅ、好きで死にかけたわけじゃないのに……。
「で、アイツは何なんだ?」
「……すみません。どの話しですか?」
「アルレッキーノとかいうやつだ」
「えーっとですね。才賀さん達の倒している相手は
「やべえじゃねえ!?」
ああ、本当に気付いていなかったんですね。すごく真剣に話を聴いていたから幾つか情報を聞き出すために、わざと話しているんだと思っていたんですけど。
「しかし、どういうヤツなんだ」
「火を使えます」
「アイツと同じか」
志々雄真実の事を想像しているのでしょうが、アルレッキーノより志々雄真実のほうが強いですよ?と言いたい気持ちを押さえる。
こんなことを言ったら怒るでしょうし。すごく不満そうに顔をしかめるかも知れない。それはそれで見たいですが、怖いのでやりません。
「景、何か隠してねえか?」
「んぎゅっ……何も隠してませんよ」
ぐっとお腹を掴むように押さえ込まれ、胡座を掻いた足の間に連れ込まれ、動けないように抱かれながら問われても隠し事をしていないので言えない。
そもそも隠し事は苦手です。
ウソを吐くのも苦手ですけど。
「左之助さんはアルレッキーノと向き合って、どういう風に感じたんですか?」
「オレか?特に何もなかったぜ」
「(やっぱり私と一緒に居る影響で左之助さんにも
しかし、どうやって確かめるべきなんでしょうね。
「また考え事か?」
「考え事はいつもしていますよ?」
「お前は考えすぎだと思うがなあ」
考えるのは良いことです。
まあ、考えすぎて悩んで憂鬱な気分になることもありますし。そこそこ安定して使える内に調べ物は終わりたいんです。
「一回、オレの事だけ考えてみろよ」
「? 口説き文句ですか?」
「そうじゃねえよ。オレの事を見て、ゆっくりしようって話してるんだが」
「……フフ、冗談です。いつも左之助さんのことは考えていますよ♪︎」
私の大切な人ですから、しとりもひとえも個魔の方、ドンと親分、ボス、影茶碗もみんな我が家に集まっている大事な家族です。
もっと頑張ってみたいんですけどね。
「ところで、左之助さん」
「なんだ?」
「しとりとひとえが物凄く不満そうに見ていますし。寝る前にみんなでお茶を飲みましょうか?」
「ん!ん!しとり、チョコミルク!」
「ひーもちょこ!!」
「お前ら虫歯になっちまうぞぉ?」
「「やー!」」
ワシャワシャと頭を撫でられて嬉しそうに笑う二人の声を聴きつつ、私は台所へと向かう。