某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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無銘刀 破

名無しの刀と、名有りの刀。

 

其々五本と、四本です。

 

無銘刀は五振り。

 

名有り。電光丸、似蛭、かまいたち、紅桜、浦鮫の五本と分けて装備するわけですが、無銘刀は特性や能力をまだ開花していない状態です。

 

しとりの実力と意志次第になります。

 

「(それにしても本当に名前の分かる妖刀ばかりが、しとりに贈られたのは何故なのかしら?戦骨はしとりに何を見出だしているのでしょうか……)」

 

まさか、しとりの身体を乗っ取るために?

 

いえ、あり得ませんね。戦骨なら左之助さんを選ぶでしょうし、なによりあの人は妖怪化しても怨霊化しても不思議ではありませんし。

 

本当に恐ろしい人です。とはいえ、しとりにプレゼントを贈ってくれたのは事実ですし。とても喜んでいる。可愛い可愛い私の娘達にプレゼントをくれるのは良いことですからね。

 

「どろろ」「風来のシレン」「銀魂」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に登場する妖刀達。かまいたちに関しては三方向に斬撃を放つ能力を持つ妖刀です。

 

刀剣の形状はエジプトのホペシュ(またはケペシュ)に酷似し、三日月状の刀身は弓なりに歪曲した鎌形の片刃剣。異質な存在感を持っているため、しとりは振るときに背負うように構える。

 

「ん!!」

 

「すげえな。唐竹、左薙ぎ、右薙ぎ、三つの太刀筋を同時に使えるのか」

 

「(やっていることは、ほぼ多重次元屈折現象の領域に達しているわけですが、あくまで『かまいたち』は二つの斬撃を生み出しているだけです)」

 

試し鎧を斬ったのは純然たる実力。

 

なんだか昔の姿お兄様を思い出してしまいます。天賦の剣才、剣術の申し子、神童、大の大人すら一刀の元に斬り伏せ、誰も追い付けない明治最強の一角────。

 

「次は紅桜!」

 

そう言ってかまいたちを鞘に納め、紅桜を抜こうとした瞬間、しとりは柄を握っていた手を離す。まあ、当然と言えば当然です。あの戦骨が見た目だけを真似た刀を要求するわけがありません。

 

妖刀「紅桜」。

その特性と能力は「寄生」。人に取り憑いて、妖刀らしく斬るために適した形状に変化し、長さも太さも大きさも自由自在に作り替える。

 

「……ん!取っちゃダメだよ?」

 

「景も刀の声とか聴こえるのか?」

 

「どう答えても怒りそうなので言いませんよ」

 

そう話しながら、しとりの腕に絡み付く触手めいたものに少しイヤな気持ちになりながら、横薙ぎに振るわれた紅桜は分厚い胴甲冑を両断した。

 

「……蛮竜とどっちが強いのか気になるな」

 

「左之助さん、ダメですからね?」

 

 

 

 




【概要用語解説】

本作の単語や転生者、その親族を解説します。

【かまいたち】

全長63cm。
反りの大きい鎌形の鋒両刃造り。
茎は船底形。
鞘は朱漆塗の梅花鮫鞘。
柄は片手巻き。
拵えはホペシュ(またはケペシュ)。

本来は「風来のシレン」に登場する妖刀。

戦骨の注文を受けて刀々斎の拵えた妖刀であり、鎌鼬の爪と牙を使って造った一振り。三種の攻撃を同時に行える極めて珍しい代物。

・位列は良業物

33工の一振り。

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