某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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娘、鑑賞する 序

ひみつ道具「壁掛けハウス」シリーズの「壁掛け図書館」に繋がる鍵を使って、しとりは勝手に私の図書館に遊びに来ていたようです。

 

別に怒るつもりはないですが、せめて素直に「本を読みたい」と言ってくれればスペアキーを渡しますし。ひとえを連れて絵本を読んでも構いません。

 

「ぬらりひょんの孫の続きは描きますけど。しとり、勝手に持ち出して読んだりするのはダメです。持出厳禁の文字の通りですから、ね?」

 

「ん、ごめんなさい」

 

「はい。許します。謝れて偉いですねえ」

 

しょんぼりとするひとえを優しく抱き締めてあげ、よしよしと頭を撫でてあげる。しとりは良い子だから悪いことは直ぐに理解してくれる。

 

でも、抑圧しすぎるのはダメですよね。

 

「しとり、この図書館に繋がるスペアキーをあげます。読んだ本は本棚に戻して、汚したりしないことを約束してくれますね」

 

「ん!」

 

「フフ、良い返事です♪︎」

 

笑顔で頷いてくれたしとりに満足しつつ、歴史や時代に関わる本棚は、いわゆる禁書目録として保管しています。此方は私かドクトル・バタフライでなければ開けることは出来ない状態です。

 

「わたし、あの本読みたい」

 

「『金色のガッシュ!!』ですね。私も大好きな物語ですから、ゆっくりと読みましょう。あと鍵はちゃんと閉めて下さいね」

 

そう言って私は壁掛け図書館の扉を閉め、書斎に戻ると左之助さんが仁王立ちしていました。どうやら左之助さんにもバレてしまったようです。

 

「お前の描いた物語か」

 

「えと、はい、でも、読めないものや出すのは難しいものもありますから」

 

「まあ、お前の事だから考えがあるんだよな」

 

そんなことを呟きながら私の腰を掴み、自分の目線まで抱き上げる左之助さんにビックリする。話すとき、いつも見上げるのは大変でしたけど。

 

近いと近いで恥ずかしいですね。

 

「……尻でかくなったか?」

 

「破廉恥魔神、助兵衛大王っ!」

 

ペチペチと左之助さんのおでこを叩いて、怒るも左之助さんは怒ったりせず、ケラケラと笑っている。確かに少し太ったとは思いますよ。

 

でも、いきなりお尻が大きくなったは酷いです!

 

私の事を何だと思っているんだと文句を言いつつ、左之助さんのおでこを叩いていると「仕返しにオレもお前の事叩くぞ?」と言ってくる始末。

 

「左之助さんが私を叩いたら死ぬかもしれないのでイヤです。甘んじて私のお仕置きを受け入れて、しっさりと反省してください」

 

「へいへい」

 

「返事ははいですよ」

 

そんなことを言って、左之助さんの頭を撫でる。

 

 

 

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