某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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機械虫の修復 序

左之助さんにひた隠しにしていた気持ちをぶちまけてしまった日から数日後。私はドクトル・バタフライの研究所にいます。

 

ドクトル・バタフライの用意してくれた技術室に入り、佳さんの預けて行ってた灰色や黒色のカブティックゼクターを観察し、しっかりと破損部位を確認する。

 

「タキオン粒子の噴射孔とイクシオンエンジンの噴射口に似たような損傷がりますね。そのせいか、エネルギー放出量も可笑しくなっている」

 

しかし、コーカサスゼクターやヘラクスゼクター、ケタロスゼクターと同じくカブトムシ型のカブティックゼクター。おまけに黒色となれば変わってきます。

 

「アトラス……アトラスオオカブト?」

 

五本角のカブトムシ。

 

コーカサスオオカブトよりサイズは一回り小さいけれど。パワーは互角の昆虫ですが、カブトムシ型のゼクターでは、かなり強力でしょうね。

 

問題があるとすれば出力制御機能にセーフティは付いておらず、クロックアップを行えば凄まじいタキオン粒子の奔出を行い、周囲の物を吹き飛ばす可能性さえあり得るわけです。

 

「(仮面ライダーアトラス……あり得そうなので少しだけ楽しくなりますね)」

 

そんなことを想像して、クスクスと笑っている私の近くで、私の描いた現存するゼクター達の設計図を調査し、破損する理由を探っているドクトル・バタフライに少しだけ視線を向ける。

 

「ダークガタック……いえ、両手の鋸刃状の武装を考えるとモチーフはギラファノコギリクワガタでしょうか。となると、仮面ライダーギラファ?」

 

破損部位の配線を繋ぎ、内部の傷はひみつ道具「メカ救急箱」に入っているプラ軟膏を塗り、ポリ包帯を巻き付け、ホバリング用の噴射口を先に直す。

 

一応、修復したけれど。

 

ドクトル・バタフライは手伝ってくれませんでしたね。いえ、そういうときもありますよね。私もいつもいつも大変な事を頼みすぎていますし。

 

そう少しだけ反省しながら、ドクトル・バタフライの傍に寄って設計図と近くに見えたものを取りに向かうと、やっぱり存在していました。

 

「なんで、インセクトファイターの設計図を持ち出しているんですか。しかもビーファイターアゲハって、女の人が変身する装備ですよ?」

 

「私仕様に改造するつもりだが?」

 

「流石にダメですよ、ドクトル」

 

「むう。ダメかね?」

 

「はい。ダメです」

 

そう言いながらも私は仕方ないと割り切って、人前で使わないことを条件に製作法方を教えます。私が作っているわけではありませんし。

 

大丈夫だとは思うんですけど。

 

 

 

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