時代樹様による暴露を聞き終えた私達は少しだけ困ったように千年リングを見つめています。しとりとひとえには聞かせられない会話でしたからね。
それにしても、私の身体に戦骨の血が流れている。
「案外、この血が私を死なせるのかな……」
ポツリと呟いた瞬間、左之助さんが居ることを思い出して慌てて訂正しようとしたけれど。なぜか千年リングを差し出され、戸惑ってしまう。
「コイツ、魂を封じ込めるんだろ?だったらお前の魂を死ぬ前に封じ込めてやる。そうしたら、ずっと死ぬまで一緒にいれんだろ」
「たまに、左之助さんから狂気を感じます」
そう言って、しとりとひとえの傍に移動して、ドンと親分、ボスも加わった安全な陣形を組む。そんな狭い中に閉じ込めるのは非道です。
眠るなら安らかに眠りたいです。
私の思いなんて知らないと言わんばかりに左之助さんは千年リングを身に付けるように言ってきますが、その中に入ると私に対する「黒幕説」の風評被害を加速させることになります。
絶対にイヤです。
そういうところは少しだけ苦手です。
愛して貰えるのは嬉しいですけど。どろどろと纏わり付いている愛情は少しだけ、ほんのちょっとだけ、私に生きていたいという未練を増やす。
「お前ら、退いてくれ。な?」
そう言う左之助さんに威嚇を行うクズリである筈のドンの身体は巨大化し、スネコスリの親分もムジナのボスまでも巨大化して左之助さんに威嚇を向ける。
「伏せ」
しかし、三びきの威圧は一言に屈した。
蛮竜を扱える左之助さんの威圧に気圧された?と考える間もなく左之助さんに捕まり、後ろから抱き締められ、バタバタと手足を動かすも逃がしてもらえません。
「オレと一緒に居るのはイヤか?」
「イヤじゃないです、絶対にイヤじゃないです。けど、私はとう『鍵』を納める器でもありますから」
「なら、オレが」代わってやる
左之助さんが『鍵』の器に?と思わず首を傾げてしまうが、すぐに今までの出来事を思い出した。確かに、『火』のモヂカラを持つ私達と過ごしている分、かなり火炎に耐性はありますね。
でも、それだけです。
「しとり、ひとえ、助けて下さいっ」
「ん!」
「あい!」
私の言葉に応えてくれたしとりとひとえは私の事を引っ張るかと思ったら、なぜか座り込んだ左之助さんと私の事をぎゅうっと優しく抱き締めてくれた。
「え、えと?」
「ん!助けた!」
「んえへへぇ……」
ニコニコと笑っている二人の笑顔にクスクスと笑ってしまい、少し心持ちが軽くなった。