某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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灰色の雄角 序

「相変わらず、強いな。佳…!」

 

「当然だろう」

 

鏡面世界を拡げて、なんとか被害拡大を防げたものの。二人の強すぎる力を抑えるため、私まで鏡面世界に入り、何度も補強を繰り返しています。

 

苦しい。辛い。止めたい。 

 

「オラァッ!!」

 

「喧嘩殺法ばかり。格闘技を覚えろ」

 

ゴートオルフェノクの大振りの右フックを左腕を頭の横に上げ、ガードすると同時に右の肘を顎先に叩き込み、ぐらつき、後ろに後退る。彼の身体に素早く左の中段正拳、返す刀の右の掌底打ちが再び顎を殴り上げ、地面に落ちるゴートオルフェノクの上半身を左膝が突き上げ、強引に立ち上がらせる。

 

戦いの神。

 

仮面ライダーガタックの異名と同じく、佳さんの纏う青色と黒色のガタックは凄まじい格闘技術によってゴートオルフェノクを追い詰める。

 

「ライダーカッティング」

 

RIDER CUTTING!!!

 

「殺られるわけねえだろうがァ!!」

 

タキオン粒子を右手の甲に生えたハサミに集束し、パンチを繰り出す佳さんに負けじと押され続けていたゴートオルフェノクは頭突きを放ち、灰色の雄角が欠け、佳さんの右拳は後ろに吹き飛ばされ、追撃の振り上げた頭突きが彼女の身体を真上に弾き飛ばす。

 

────が、佳さんは吹き飛びながら横蹴りを放ってゴートオルフェノクを蹴り倒し、バク転のように地面に手を着いて、軽々と地面に着地した。

 

「相変わらず馬鹿力だな。花房」

 

「うるせぇーっ、テメェを殺すのは俺だ」

 

「生憎と私に死ぬ予定は無い。お婆ちゃんが言っていた。美味しい料理とは粋なもの、さりげなく気が利いていなければならない。こんな風にな」

 

「あ?ガアァッ?!」

 

緩やかに差し出した佳さんの左手がゴートオルフェノクの顔の真横でパチンと指を鳴らしたその時、ミシミシと音を立てて灰色の雄角がひび割れ、粉々に砕けた。

 

「て、テメェ…!」

 

「私の牙が、雄山羊に劣ると思うか?」

 

「一角だろうが、ブチ砕いてやる!!」

 

「フッ。砕けるなら砕いてみろ」

 

大胆不敵に手招きをする佳さんには申し訳ないですけど。もう鏡面世界が限界を迎えそうです。二の目や合体ロボットの全力攻撃にも耐え得る鏡面世界を壊すなんて、どういう力をしているんですかっ?

 

「死ねやァ!!」

 

「言葉が下品すぎるぞ、花房」

 

カブティックゼクターを放って牽制を行い、がら空きのお腹に右のボディーブローを打ち込み、二度目、三度目、同じようにお腹を殴り、がむしゃらに振るわれた大振りなパンチを上半身を後ろに引いて避ける。

 

佳さんはお妙さん並みに強いのでしょうか?

 

 

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