KAMEN RIDE DARK DECADE
ライドプレートを頭に刺し貫かれ、変身を遂げた黒と黄色の仮面ライダーダークディケイドは悠然と構える。怖い。壊れて。要らない。消えろ。
ズキズキ、ズキズキ、私の身体は痛む。
「最初に言っとく。糸色景、死んだら恨めよ?」
そう言うと楯敷君───仮面ライダーダークディケイドはライドブッカーを外し、剣状に組み替える。燃えろ。焼けろ。焦げろ。溶けろ。頭の中に言葉が反響する。
誰の声?誰の手?誰の顔?
私の、身体で何をしているの。分からない。頭がぼんやりとする。熱い。燃えている、なにが?私、私がぼうぼうと燃えている。
「ラァッ!!」
来ないで。
私の手?
貴方の手が?
ライドブッカーを受け止め、弾き返す。熱い身体がグズグズに溶けて消えそうになる。大きな身体。だれの?だれの?忘れて、忘れろ。
「チッ。流石にデカブツ相手には不利か。糸色景、かーなーり、痛いけど。我慢しろよな!」
ATTACK RIDE GAOH LINER
バックルにカードをセットした瞬間、私の?あなたの?身体にワニの頭を模した電車───ガオウライナーがぶつかり、私の身体を吹き飛ばした。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
いた、い……………………私は、何処にいるの?
「意識が戻ったか、交に言い訳できるな!」
「……ここ、ど…こ?…」
ぼんやりと目の前を見つめる。
楯敷君がいる。
私は、何かに埋まっている。
「あんまり気にするなよ。変身」
KAIJIN RIDE BAD
ディメンション状態の怪人と重なり、仮面ライダーダークディケイドはバットファンガイアのフォームにチェンジし、私の目の前まで飛翔すると左手を突きだし、右手を弓なりに引いて構えた。
「うぉらああっ!!」
凄まじい轟音が響いた後、ピシッ、ミシリ、パキン…!と私の目の前に存在していた薄い壁は砕け、バットファンガイアの大きな手に身体を掴まれ、外に引きずり出される瞬間、見えたのは───マグマのように身体が燃え、手足が一部掛けて存在する不完全な仮面ライダーにも怪人にも見えるナニカだった。
───けれど。私にはハッキリと見えた、妖怪大魔王と仮面ライダーコア。二つの存在が歪に混ざり合って、器を求めている。
「…地獄の鍵、此処へ、おいで…」
右手を胸に当て、捻るように開き、二つの存在を身体の中に受け止め、封じ込める。痛い。苦しい。嫌だ。怖い。来ないで。……でも、子供達のために、悪いものは閉じ込めておかないといけない。
「さて、奪わわせてもらうぜ?」
「させるわけないだろう」
「づあむっ!?」
「おっと、遅れてしまったね。糸色君」
ドクトル・バタフライ、本当に、おそいです。
「さて、今の存在について聞かせて貰おうか?」
「あー、タイミング悪すぎるな。マジで」