某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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過ごす日常 急

一ヶ月の昏睡後。

 

約二週間のリハビリを経て、ようやく家の中を歩く程度には回復してきた自分の身体に、ほうっと安堵の吐息を吐きつつ、仕事を終わらせます。

 

『物語を繋げる能力』は健在ですけど。

 

私の体内に封じ込めている二体の強大な存在の影響力は凄まじく相応の対処を必要としそうです。いえ、妖怪大魔王は心の内側に封じ込めておけば問題ない。

 

───ですが、仮面ライダーコアの存在は謎です。いつ、どのように私の身体の中にコアメダルを内蔵していたのかを知りたいですね。

 

可能性があるとすれば向こう側と繋がったときです。向こう側の私には『火』のモヂカラは存在しておらず、特殊技能は『特典』のみ────。

 

しかし、ガイアメモリは存在していた。

 

必然的に世界観は繋がるわけです。

 

「(コアメダルの持ち主は私…)」

 

そして、仮面ライダーコアは楯色君に対抗する防衛本能という枠組みに落とし込み、「仮面ライダー」というテクスチャを私に付与している。

 

「ソウタロスや他の方々も私にカードを翳したりしていた理由は、そういうわけですね。向こうの私の『前世の記憶の保持』は言ってしまえば地球の本棚にアクセスする権利とも言えるわけです」

 

ただし、デメリットは長時間使えない。

 

あくまで、狙いは私の能力というわけですね。

 

「(アクセスする権利は、此方にもあるわけです)」

 

ドクトル・バタフライは並行世界の自分自身と情報交換出来るように、私自身も地球の本棚へと入館できる出来るわけです。

 

「(楯色君の言っていた絶望世界線の私自身もアクセスしているという可能性を考慮しておきましょう。それは、とても恐ろしく怖いことです)」

 

「景、百面相してどうした?」

 

「……そういえば左之助さんは向こう側の自分と会っていませんでしたよね」

 

「向こう側?……ああ、大勢や小松の事か。確かに向こうのオレと会ったり話したことはねえが、少なくとも景を大事にしているのは分かったぞ」

 

「そう、なんですか?」

 

「おう」

 

どうやって気付いたのでしょうか。

 

そう不思議に思いながら左之助さんの手を借りて、歩行のトレーニングを再開します。次に会えるのは、いつになるでしょうね。

 

いえ、そういうのは無粋ですね。

 

「チョーカー、大事にしていますよ」

 

「おう。首輪でも良いぜ?」

 

「フフ、その時はその時にお願いします♪︎」

 

左之助さんに首輪を着けてもらえるなら、私はそれだけで幸せになれます。ただ、流石に変態さんになったり、破廉恥なことはだめですからね?

 

 

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