某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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私だけの唯一の理解者 序

「ヒーローマシンで医療技術の発展した物語に向かい、手術を受けるのはどうだろうか」

 

ドクトル・バタフライの突拍子もなく、そして現実性を持つ提案に私は頭を悩ませる。可能か不可能かで言ってしまえば可能ですけど。

 

「ブラックジャック」も「ゴットハンド輝」でも「スーパードクターK」でも、私の身体に手術を施すのは無理です。そもそもの原因は楯敷君ですし。

 

もしものときは、左之助さんにも伝える。

 

まだ土葬や埋葬の多かった明治時代ですが、私の身体は悪用されないように火葬して欲しいと頼むつもりです。きっと、怒りますよね。

 

けど、この身体は悪用しやすい。

 

「糸色君、君は本当に強情だね」

 

「臆病な性格ですからね……今までも怖くても無理に頑張って偉そうにしていたわけですから、怖いものは怖いもののままですよ」

 

「うむ、そうだった。初めて会ったときも時代の誤差かと焦る君を見るのは中々に面白かった。こうして十年来の友人になり得たのも素敵な事さ」

 

「フフ、確かに男女の友情は成立しましたね」

 

そう言うとドクトル・バタフライも「ああ、確かに。前世だと成立しないと言われていたからね」と私の言葉に同意してくれ。ティーカップをソーサーに置き、静かに私の方を見てきました。

 

「君は本当に変わらずに居てくれる」

 

「ドクトルも変態さんですしね」

 

「フッ。褒め言葉だね」

 

「褒めてはいないです」

 

クスクスと私が笑えば、クツクツと彼も笑う。

 

「あ、そういえば私に隠れて、こそこそと発明品を作っているみたいですけど。私には時間に関連するひみつ道具は使えませんよ?」

 

「なに、信二君に比べるとましだろう。彼はどこでもドアも使えないからね」

 

「アレは本当に不便ですよね。タケコプター、手拭いにくっ付けて飛ぼうとしてましたから」

 

「ススハム君は建築系、私は植物系、糸色君は時間系、信二君は全部。私達の何かに起因するひみつ道具は使えないのは事実だ」

 

そう言うとドクトル・バタフライは新品の分厚い本を差し出してきた。「金色のガッシュ!!」の魔本程の大きさはあるそれに驚きつつ、受けとる。

 

「ひみつ道具の事典ですか?」

 

「うむ、以前教えて貰った『ルパンコレクション』なる物を作るために用意していたのだが、流石に糸色君の知識を借りねば製作は無理そうだ」

 

そんなものを作ったら、流石に怒りますよ。

 

あからさまに危険な道具を作ろうとするのは止めて下さい。下手したら不老不死のホムンクルスでも死ぬかもしれないんですよ?

 

 

 

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