某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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新しい侍合体 急

「とーさま、みて!作った!」

 

「へえ、殿様んとこの機巧人形か。よく出来てるな」

 

「ん、わたしも手伝った」 

 

「そうか。偉いぞ、しとり」

 

「ん!」

 

むふーっと嬉しそうに笑うしとりのお腹に抱きついて、ぷくーっと怒った顔をするひとえの可愛さに胸の奥がドキドキとしてしまう。

 

やっぱり、我が子が一番かわいいです。

 

そんな当たり前の事を考えながら三人の事を眺めつつ、私は塀の上を歩く親分の事を見る。たまに、ああやって周囲の見張りをしてくれるので、危険な出来事は早々に舞い込んできません。

 

もっとも人は止まりませんけど。

 

「かーさまもみる!」

 

「見ていますよぉ」

 

「んー!」

 

「フフ、しとりとおんなじですね」

 

「うん」や「はい」という頷き、肯定の言葉を大体「ん」だけで済ませるしとりを真似するひとえに可愛さを感じ、よしよしと頭を優しく撫でてあげる。

 

花壇のお世話も頑張って偉いです。

 

私の娘達は本当にソーキュートです♪︎

 

「ひとえ、あのお花は何ですか?」

 

「えとね、えと、ひまわり!」

 

「ひま、わり?」

 

ひまわり。

 

あの背の大きく高くなるひまわりの花なのかと目を向けるものの、明らかに、いえ、あからさまにひまわりではなく別の花ですね。

 

こう、独特の気配を感じるのですけれど。

 

「悩ましいですねえ」

 

「ひまわりじゃねえのか?」

 

「ひまわりじゃないの?」

 

みんな、あれがひまわりだと?

 

少しの困惑を抱きながら目を閉じて、ゆっくりと考える。アレはひまわりなのか、それともひまわりではないのか。普通のお花ではあるんですよね。

 

───とは言え、です。

 

「ひとえ、水はあげましたか?」

 

「あい!」

 

「フフ、偉いです。上出来です」

 

「んへへぇ」

 

「わたしも手伝った!」

 

そう言ってフンスと胸を張るしとりもソーキュートです。左之助さんに頭を撫でて貰いながら私にもナデナデを求めるしとり、中々にやりますね。

 

私もいっぱい撫でてあげましょう。

 

「ねーさま、ひーもなでる」

 

「ん!」

 

「……なぜ、私を撫でるんですか。左之助さん」

 

「あー、手持ち無沙汰?」

 

ひとえをしとりが撫でて、しとりのことを私が撫でて、私のことを左之助さんが撫でるという、よく分からない連結を達成しました。

 

ちょっとだけ楽しいですね。

 

「誰かオレも撫でてくれねえかねえ?」

 

「父者は私が撫でてあげよう」

 

「お?……個魔か?」

 

なんだか列車みたいにくっ付いちゃっていますけど。これは、これですごく楽しくて面白いです。それに、何もせずに娘達を撫でていいのは、素敵な権利です。

 

 

 

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