某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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新星の名を抱く者 序

「やあ、元気にしているか?」

 

「……堂々と良くお店に来ますね」

 

お座敷に座ってお客さんを待っているとき、和服や和洋折衷の多い明治時代に珍しいジーンズにスニーカー、パーカーを羽織ったラフな格好の楯敷ツカサ君の来店に眉間に少しシワを寄せてしまう。

 

忍び達は気付いていないというより動けずにいます。やっぱり、タイムジャッカーに備わっている時間操作能力を楯敷君も持っているのでしょうね。

 

「とうとう私の能力を奪いに来たんですか?」

 

「そうしたいのは山々だけど。ちょっと面倒な事を仕出かしたヤツが出てきたんで、折角だから試しておきたい事もあるのさ」

 

「……門矢君と決着をつけるためですか?」

 

「それもある。けど、一番の問題はリ・イマジネーション世界の世界に転生している奴らだ。神様の加護を受けたオレ達と違って、自力でのし上がる辺り、かなり使えるんだがなあ」

 

おそらく園田君や百合さん達、異なる転生方法を経て明治時代に生誕した彼らの事を言っているのでしょうけれど。

 

実際、彼らの適応力はすごいです。

 

「私が会ったのは数年前ですけど。そちらは何年ほど進んでいるんですか?」

 

「『仮面ライダーディケイド』としてなら43話。統一世界としてなら『エンバーミング』の終盤だ。景の力を使えば『終わった世界』も繋げられるぞ

 

「終わった世界?」

 

初めて聞く言葉に戸惑い、楯敷君を見つめる。

 

「? ああ、そうか。並行世界を観測できない景は知らないのか。あの神様達って世界の基本軸を組み立てるとき、何人か支柱を建ててたんだよ」

 

世界の基本軸。

 

世界の支柱。

 

頭の混乱しそうな言葉にこめかみを押さえつつ、楯敷君を見上げる。

 

「『糸』は世界を紡ぎ、拡張する支柱」

 

ゆっくりと私を指差す。

 

「『蝶』は世界を拡げ、道標なる支柱」

 

ゆっくりと停止した金色の蝶を指差す。

 

「『敷』は世界を繋ぎ、混沌なす支柱」

 

そうして、最後に楯敷君は自分を指差す。

 

「要するに、一つ欠ければ終わるんだ。『ウルトラマン』の世界だったら宇宙人に捕まった時点で即BAD ENDだ。一人でも欠けたら終わり。行ったことあるが、あそこはマジで地獄過ぎるな」

 

そう言いながら楯敷君は私の身体を乗っ取ったダークザギの話をしてくれ。最終的にウルトラマンノアによって世界は浄化された話を聞き、気持ち悪さを抱く。

 

「何故、こうも特撮が絡むんですか?」

 

「神様にとって、子供の願望を受ける世界を主軸に添えるのは当たり前だろ。オレが神様でもそうする。『物語』はテコ入れやDLCみたいなもんだ」

 

そう、なんでしょうか?

 

 

 

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