某剣客浪漫世界で私は物書きをする。 作:SUN'S
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外印との再会 序
左之助さんもいる休日のお昼時、正門の前に立つ髑髏の頭巾を被った小柄な人の訪問に少しだけ気負いつつ、目の前に立つ外印を見据える。
「随分と堂々と来るじゃねえか」
怒り心頭。
ううん、怒りを通り越して殺意を抱く左之助さんにしとりとひとえはビクリと身体を震わせてしまい、慌てて抱き締めて宥めながら、玄関から部屋の奥へと個魔の方に姉妹を連れていって貰う。
「お久し振りです、外印」
「えぇ、お久し振りです。十数年振りに貴女と再会し、話し合える機会を得た事を喜びたい反面、既に他人のモノに成り果ててしまった貴女を見るという屈辱に脳ミソが可笑しくなりそうですよ、本当にねェッ…!」
ギシリと音が微かに響き、理解する。
私達の目の前に怒りをあらわにして居るのは外印本人ではなく、自動人形や機巧人形の技術を流用して作った擬体────。
外印本人は遠隔操作しているのでしょう。
国外を通って遠隔操作出来る能力。
武装錬金の効果範囲を越えているとは思えない。おそらく外印本人も日本に帰還し、私の身辺調査を行い、こうして乗り込んできた。
「御託はどうでもいい。今度こそブッ殺す」
「殺す?人間風情が、調子に乗りすぎですね」
外印は左之助さんを嘲り、自分より格下と驕った刹那、緋村剣心や不破信二、斎藤一など数多の兵と鎬を削り、己を高め続けてきた左之助さんの拳が無造作に繰り出され、外印の事を模造した人形を粉砕した。
ガゴォッ…!と、音が爆ぜる。
左之助さんは無動のままに、二重の極みを撃った。
悠久山和尚は全身に二重の極みを纏う事を奥義とし、左之助さんは一切の無駄な動きを省き、最小限の動きで最大火力の一撃を見舞う事を突き詰めました。
今の左之助さんはジャブの要領で二重の極みを連発する事も出来るのです。その事実を知らず───いえ、驕った故に調べなかったのでしょうね。
「チッ。人形かよ」
「銀色の血……疑似体液ですね」
「あの人形共と同じってわけか」
「いえ、作りは稚拙ですし。疑似体液の色も悪いですから、外印の作ったものですね。素人の作った作品にしてはギリギリ及第点かと」
わざとらしく、そう呟く。
───すると、やっぱり怒気を感じる。
「居ましたね。外印」
もうあの頃の怯えるだけの私ではありませんよ。怯えながらも貴方と向き合える、私はそれが出来るほどには少しくらい成長しているんです。
逃げる前に、みんなが追い始める。
出来れば、ここで捕まえてほしいです。
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