「仲間にならねえやつは燃えちまいなァ!!」
初撃を繰り出したのは籠手を嵌めた錬金の戦士。大振りな武器の破壊力に頼りきった動きでパンチを振り抜き、真っ直ぐ扇状に分散していく赤々とした凄い熱量を感じる炎を放射した。
確かに広範囲に拡がる炎の攻撃は攻防を兼ねた技にはなるだろうけど。彼は武装錬金という超常の力を得たことで慢心し、相手との力量差を、左之助さんと蛮竜の力を侮りすぎている。
刹那、蛮竜から風が吹き荒れる。
「まさか、ソイツも武装錬金か!?」
「バーカ、コイツは妖刀だッ!!」
一刀両断するのかと勘違いしてしまうほど強烈な一閃が男の身体を薙ぎ、上半身を力任せに殴られ、真上に向かって吹っ飛んでいった。
「それなら此方を狙えば…!」
「えっ!?」
私の方に銃口を向ける女の人に驚き、慌てて逃げようとするけど。遮蔽物になりそうなものが見つからず、カバンで頭を守るようにしゃがみ込む。
乾いた炸裂音が聴こえてきた。
「……?」
しかし、私に痛みも衝撃も来ることはなかった。
「やれやれ、錬金の戦士ともあろうものが此処は日本の街道だという事を忘れているのかね?」
「ドクトル・バタフライ…!」
「如何にも蝶Gentlemanのバタフライさ」
優雅でエレガントな正装を着こなす白亜の蝶の羽を揺らす蝶野爆爵が私の目の前に舞い降りた。いつの間にか私の傍に来てくれていた左之助さんは「伊達男だと思ってたが、まさか変態だったとは」と驚嘆している。
まあ、その気持ちは分かりますけど。
「やはり、その二人が大逆の裏切り者の所在地を知っているのだな」
「答えはNOだよ。この二人は私の核鉄を盗んだかつての友人を捕まえたくれた恩人……況してやホムンクルスさえも知らない一般人だよ、Bad Boy」
「……なら、その大鉾はなんだ」
「ちょうど戦国の時代に生まれた飛天の友が振るっていたという妖刀『蛮竜』だが、もはや君達に話す事は無いだろう。今は静かに眠りたまえ」
パチン!と蝶野爆爵が指を鳴らした瞬間、彼を警戒していた二人は糸の切れた人形のように倒れ込み、武装錬金も強制的に解除されてしまった。
「ふむ。シリアルナンバーXXとIXか。相楽君、糸色景、念のために君達も核鉄は持って行きたまえ。そこにいるバカそうな青年の物は私が持って行こう」
「盗みじゃねえのか、それ」
「相楽君、愛する妻を守る術は多い方が良いのさ」
「……まあ、オレには蛮竜がある。剣心か斎藤にでも渡しとけば良いだろ」
「えっ、貰うんですか?」
私の驚きを無視して差し出されたシリアルナンバー「
どうしよう、絶対に使えないんですけど。