ふと、「エッチな物語」の自分の事を思い出す。向こうの私は観測、あるいは会っていると仮定した場合、あの反応は納得も出来ます。
「ウルトラマン」「プリキュア」「メタルヒーロー」「仮面ライダー」、そして「スーパー戦隊」という世界観を持つ並行世界───。
そこに加わるとなると、深夜特撮でしょうか。
謎は深まるばかりです。
けど、そちらの私は健康的に過ごせているのなら安心です。羨ましいとはあまり思えませんが、やっぱり左之助さんも自分を求める異性の方がいいですよね。
ただ、「メタルヒーロー」は一貫してこの世界とも繋がっているわけですが、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」は「プリキュア」に変身していた記憶もしっかりとあるんですよね。
「ウンウン唸ってどうした?」
「……ちょっとした、悩みです。左之助さんはまだ向こうの自分とお会いしていませんよね」
「向こう?……ああ、大勢達の事か。確かにごたついてたが、向こうのオレとは会ってねえな」
「それでですね。向こうの私に聞いたんです」
「なにを?」
「…その、私が春画のような感じの世界があると」
恥ずかしさに手を握って開いてを繰り返し、左之助さんの反応を待っているものの、何も言葉が帰ってこず、チラリと彼の方を見ると唖然としていました。
や、やっぱり、ショックですよね。
「景が、春画みてえな世界?最高じゃねえか」
「えっ、はしたないと思わないんですか?」
「思わねえよ。むしろ羨ましいぜ」
そう言いながら私の方に手を伸ばして、頬を触って、ワシャワシャと頭を撫でてくれる、いきなり過ぎてビックリしたものの。そういうことは慣れているので、普通に嬉しいです。
「……唆るんだよなあ」
「? 何か言いましたか?」
「んにゃ、何も言ってねえよ」
目を閉じていたから記憶を読み返そうにも難しい。俯瞰して見るという事も出来ますが、そんなことをしていたら余計に死期を早めるのでしません。
「左之助さん?そろそろ手を止めてほしいです」
「断る。もうちょい撫でさせろ」
「……分かりました」
なにかあるのでしょうか?と不思議に思いつつ、彼の手を包むように握って頬っぺたに添える。ちゃんと私の事を見つめてほしいです。
「ん!母様と父様、いた!」
「しとり?どうしたんですか?」
「鎧のおじさんが遊びにきた!」
鎧のおじさん?と私は首を傾げながら、左之助さんを見上げるも彼も記憶に知らないのか。首を傾げて、私のほうに顔を向けているばかりですね。
危ないことはしていませんよね?