某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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爆心の鎧 破

「爆心の鎧」

 

『SDガンダムフォース』に登場する天宮(アーク)の秘宝であり、(まこと)の武人だけが身につける事の出来る炎の具足。戦骨の性格を考えるに、妖怪の爪や牙を利用し、造って貰ったものでしょうね。

 

「御母堂様、庭の掃除を終えました!」

 

「はい。ありがとうございます」

 

縁側の床を雑巾で拭いて掃除する私に嬉しそうに報告してきた付喪神にお礼を言いつつ、私は燃え盛る木の葉の山を見咎めるべきなのかを悩む。

 

いえ、頑張って掃除を手伝ってくれたというのに怒って文句を言うのは悪いことですね。今はやめておきましょう。それに、しとりとひとえもドン達のおかげで、火には近づいていません。

 

「しかし、對様と違って御母堂様は小さくか弱い生き物ですね。私が腕や首を軽く掴んだら折れてしまうのではありませんか?」

 

「いきなり下克上ですか?」

 

「その様なことあろうはずがございません!?」

 

「フフ、冗談ですよ」

 

アタフタとあわてふためく付喪神の様子にクスクスと笑いながら、兜を撫でてあげると炎が猛る。「火」のモヂカラの影響で、私は火傷や火炎ダメージを受けることはなく、普通に撫でることは出来る。

 

しかし、強いからと言って完全耐性を持っているわけではなく、身体の限界を迎えると私だって火傷を負いますし、危ない事も沢山あるのです。

 

「かーさま、お芋もらった!」

 

「あらあら、大きいですね」

 

「ん、父様のお仕事で貰った」

 

薩摩芋とトウモロコシを籠に抱えて戻ってきたしとりとひとえの後ろを歩く左之助さんは更に大きな籠を抱えており、明らかに私達一家で食べきれる量ではありませんし、トウモロコシが多すぎますね。

 

「景、これ食えるのか?」

 

「トウモロコシは食用品ですよ。……ただ、スイートコーンよりフリントコーンのほうが多いですね。そちらは網に入れて干しておきましょうか」

 

スイートコーン種は煮ても焼いても甘くて美味しいトウモロコシですが、フリントコーン種の種は硬く食べるというより乾燥させて、ポップコーンにするほうが最適解かと思います。

 

「薩摩芋は新聞紙を巻いて、その上を銀紙で包んで、あの焚き火の中に入れれば出来ますよ。ひとえもやってみますか?」

 

「やる!」

 

私の提案にビシッ!と手を上げるひとえの元気溌剌な笑顔に微笑みを返し、私はゆっくりと彼女の袖を襷で縛って火傷しないように、長めのトングを取り出して、薩摩芋を焚き火の中入れます。

 

「ついでですし、トウモロコシもしましょうか」

 

「お、おお?」

 

焚き火を囲うように大きめの石段を左之助さんと付喪神に用意して貰い、石段の囲いの上に金網を置いて、その上に寸胴鍋を乗せて、水を入れてトウモロコシも入れ、煮えるのを待つ。

 

「これもまた修行なのですへ!」

 

「…………おう、そうだな」

 

「かーさま、まだー?」

 

「もうすぐですよ」

 

「ん、グツグツしてる!」

 

しとりの指摘に私も鍋を見下ろし、綺麗な方のトングを使って火傷しないように言いながら、みんなにトウモロコシも渡していきます。

 

「「あまい!」」

 

「甘いなこれ」

 

「甘露にございます…!」

 

大袈裟ですね、と苦笑を浮かべながら影から頭だけ出している個魔の方にも茹でたトウモロコシを差し出すと芯諸とも食べてしまった。

 

 

 

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