某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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抜剣法式 急

しとりとひとえは可愛くて強いです。

 

物理特化型のしとり。

 

異能を使えるひとえ。

 

お互いの長所短所を知り尽くしている姉妹の遊びは私から見ると過酷な戦場に見えるのです。目では追えます、目では見えます。

 

しかし、首に負担を掛けてしまう。

 

「何も見ねえ…」

 

「野生の勘で分かりますか?」

 

「無理に決まってるだろ」

 

そう言うと左之助さんは神様ステッキを駆使し、しとりと渡り合えるひとえの事を見つめる。元々、身体能力に差の存在しない姉妹です。

 

高性能美少女です、可愛いです。

 

「ん!」

 

「や!」

 

「ん!!」

 

「や!!」

 

「ん!!!」

 

「や!!!」

 

だんだんとヒートアップしていく姉妹の杖を巡ったバトルは終わりを迎えようとしています。杖を槍のように振るって、ひとえはしとりを攻める。

 

「左之助さんに似て強気な性格ですね」

 

「まあ、弱気より強気の方が良いだろ。しかし、そろそろあの杖も折れるんじゃねえか?」

 

「(確かに神様ステッキの素材は木ですから、受け続ければ折れます。そうなると危険ですし、そろそろ止めた方がいいですよね)」

 

「ひーちゃん、折れるよ?」

 

「ねーさま、おれたあ!」

 

しとりが電光丸を鞘に納めて、そう話し掛けるも神様ステッキはポッキリと折れていました。あれ、作るのに時間を掛けたんですけどねえ……。

 

「ん、ごめんね」

 

「ひーもごめんね」

 

素直に謝るのは良いことです。

 

「怪我していませんね、二人とも?」

 

「わたしはしてないよ」

 

「ひーもしてない!」

 

二人の顔や手、身体を触っても傷は見えない。怪我をしていたら良かったです。でも、しとりもひとえも危ないことしすぎです。

 

「……ところで、左之助さんは何を?」

 

「いや、折れても使えるのかと思ってな」

 

ブンブンと神様ステッキを振っている左之助さんですが、ひみつ道具「神さまぼう」を被らないと左之助さんや他の人は使えません。

 

「ダメだな。使えん」

 

「ごめんね、かーさま」

 

「フフ、大丈夫ですよお」

 

よしよしとひとえの頭を優しく撫でてあげつつ、神様ステッキを返して貰い、ここで「タイム風呂敷」を掛けると壊れる前に戻りました。

 

人間の身体も戻したり、成長させたりすることは出来ますけど。寿命を伸ばすなど、そういうことは出来ないひみつ道具です。

 

「どういう原理なんだ?」

 

「左之助さん、被ったらお爺さんになってしまいますからダメですよ。ひとえもしとりも試そうとしてはいけません」

 

命に関わるかもしれないひみつ道具です。

 

赤ちゃんになるかもしれない。

 

年寄りになってしまうかもしれない。

 

 

 

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