ドクトル・バタフライに伝えると、やっぱり関係は持っているものの。あまり親しくなれていないことを教えてもらった。
しとりとひとえと同じくらいの年齢でしたが、あまり大人という感じはしませんでした。安居院さんのように幼さを感じる転生者です。
「(ドクトル、説得してくれると良いんですが。あの見た目ですからすごく怪しまれるんですよね)」
そう静かに悩む。
「めしあげ」は明治時代を舞台にしたグルメ漫画。主に日露戦争中に起こった出来事や食事など描いたものですけれど。このままいけば「ゴールデンカムイ」と繋がり、彼も日露戦争に出ることになりますね。
───とは言えです。
グルメ漫画を挟めば殺伐とした戦争の空気も少しだけ緩和されるかも知れないと望んでしまう。「信長のシェフ」を描いたときも、そういう気持ちだったから何となくわかってしまいます。
「
「……調べたんですか?」
「軽く聞いただけだ。ひとえに近づく敵のな」
そう言って左之助さんは頷いた。
あまり褒められたことではありませんよ。でも、左之助さんが娘達の事を真剣に大事に想ってくれていることが分かるのは嬉しいです。
「伊左地は極道の息子だそうだ。まあ、あんくらいのガキが大人相手に喧嘩売る暴れん坊になんなら、大抵は自分を守るためだろうな」
「……えと、まさか薬物ですか?」
「いや、伊左地んとこは阿片やそこら辺は使ってないみたいだ。どっちかと言えば賭場のアレコレで稼ぐ方に尽力してんな」
「左之助さん、さては賭場に行きましたね」
「まあ、気にするな」
この前、やたらと煙草の臭いがした日もありましたけど。まさか行っていたんですか?と問えば「剣心に誘われてな。オレは仕方なく行ったんだぞ」と言われ、緋村剣心のいつもの困り顔を想像する。
あれで、まだ私を黒幕扱いなんですよね。
いい加減に分かってほしいです。
「まあ、ひとえはああ見えてお前に似て人をそう簡単に信用しねえから問題ないだろ。問題は、どうやって剣路のヤツをこの世から抹殺するかだ」
「そっちも諦めてくださいね」
「断る。景は良いのか、あんなみみっちい性格の男にしとりを任せても!」
「左之助さん、剣路君は良い子です。しとりのために強くなろうと必死に頑張っているんです。少しくらい優しくしてあげてほしいです」
あと、できれば夜もすぐに休ませてください。
そろそろ本当に死んじゃいます。
「……どっちも却下だな」