某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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第二部「GUN BLAZE WEST」編の始まりです。

少し異なる部分もあります。

そして、明治11年から2年ほど時代は進みます。


西部編
西部の入り口へ 序


西暦1880年、明治十三年────。

 

私、相楽景は夫である相楽左之助さんと一緒に渡米して二年ほど経過し、此方の生活や文化、言語に慣れ始めて、のんびりと平和な生活を送っているけど。

 

やはり言語の壁には左之助さんも苦労した。

 

尤も最初は黄色人種(イエローモンキー)なんて私達をバカにしたり、悪口を言っていた人達も左之助さんの強さと人柄に惹かれ、今では左之助さんと私達を街の住民として受け入れてくれ、本当に良い人達だと思うし、彼らには心から本当に感謝している。

 

「おう。帰ったぜ!」

 

「お帰りなさい。左之助さん」

 

もはや手慣れた動きでドアを開け、リンゴや野菜、パンの入った買い物袋をテーブルに置く左之助さんに近付き、「今日も沢山貰って来ましたね」と他愛の無い会話をしながら彼の背広(ジャケット)を受け取る。

 

「しとりもお帰りなさい」

 

「ん!」

 

そう言って私は彼の頭の後ろにしがみ付いて、肩車されている癖毛の女の子を見上げる。彼女は今年の始めに私が産んだ私と左之助さんの子供だ。

 

ちなみに名前の「しとり」は「後」と書く。

 

私の実家と左之助さんの実家は中々に変わった仕来たり、名前は「『絶』に繋がるもの」だったり、名前は「『方角』に関わるもの」であったりと大変なのだ。

 

「しとりめ、零歳児の癖にとんでもねえ馬鹿力してやがるな。髪が千切れるかと思ったぜ」

 

「フフ、お父さんに似たのかなあ?」

 

ゆっくりと差し出された彼女を受け取って、あぶあぶと言って私の胸元のリボンを掴むしとりの頬っぺたを触りながら、不運にも送られてきた手紙をポケットから取り出して、左之助さんに手渡す。

 

「また来てたのか?」

 

「左之助さんの強さは西部にも広まってますから必然的に招待状を受けるのは仕方無い事だと私は思いますけど。ねえ?」

 

「んねぇー?」

 

「ったく。此方は仕事と家族を大事にしてるってのに、強者が溢れる『GUN BLAZE WEST』だと?行きたくなるじゃねえかよ…!」

 

ウズウズとしている左之助さんの視線の先には手入れの行き届いた蛮竜が壁に立て掛けられ、いつでも使えると彼に告げるように、ドクンッ…!と鼓動している。

 

この前も我が家に平然と正装のままやって来たホムンクルス化した蝶野爆爵───。

 

いや、今はドクトル・バタフライを名乗る彼曰く「物語の始まる時代には必ず『転生者』は現れるだろう。私という存在は蝶野家の繁栄は『武装錬金』に繋がり、糸色景は『るろうに剣心』という物語の主要人物になった」とだけ言い残して羽撃き、彼は夜空に消えた。

 

今年、もう直ぐ始まる「GUN BLAZE WEST」にも転生者は出現するという事は確定事項だ。会うも良し、会わぬも良し、私は無関係の人間だけど。

 

「ねえ、左之助さん」

 

「分かってるよ、家族の方が大事だ」

 

「その『GUN BLAZE WEST』なんですけど、行きたいなら行っても良いですよ。────でも、行くときは私としとりも一緒に着いていきます」

 

「……ハハッ、良いねえ。しとりが産まれてくれたおかげで母ちゃんも度胸がついてきたな!」

 

「んむぅ?」

 

ワシャワシャとしとりの頭を軽く撫でた左之助さんは背広ではなく日本に居たとき、ずっと身に付けていた『悪一文字』の服に着替える。

 

「よっしゃ、行くか。西部の最果て(ガン・ブレイズ・ウエスト)にっ!」

 

そう言って笑う左之助さんに私も自然と笑顔になり、色々と旅に必要な物を集めて、どんどんと私達は荷物をカバンの中に詰め込んでいく。

 

…………核鉄、これも一応は入れておこう。

 

 

 




まだまだ、続くよ!

武装錬金を書くときは新しく個別にしますね。

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