推定7歳以下の身体能力────。
その結果にショックを受けると私に「まあ、あんな感じじゃそうなるわね」と納得するススハムに対して、更にショックを受けてしまう。
うぅ、どうせ、私は幼児レベルですよ。
「相楽カッケマッ。気にしなくて良いわよ」
「ほんとうですか?」
グスンと涙を流す私の頭を撫でるススハムの言葉を信用しても良いのかと悩みつつ、親友の言葉は信じるべきだと納得しました。
しかし、ドクトル・バタフライは私の運動神経や反射神経に疑問を持っているようです。
「戦骨君の血筋なら何かしら、身体に影響は出ていると思うのだが。フゥム、ここまでひ弱すぎると逆に限界点を確かめたくなるね」
「ひえっ」
「ちょっと怖がらせないでよ」
私の事を抱き締めて、ドクトル・バタフライの事を怒ってくれるススハムに感謝を向けていると、左之助さんの気配を感じました。
「ふむ、蛮竜に探知機能があったのか」
「血筋を辿ってるわけね」
私、未だに戦骨がご先祖様だということが信じられません。椿と仲良く、仲睦まじい関係だったのに浮気なんて絶対にダメだと思います。
───とは言え、問題は左之助さんです。
ものすごく怒っていますよね。
「ドクトル、アレあったわよね。信二に言われて作ってた馬鹿の部屋」
「ああ、信二君の言っていた出られない部屋だね。私としては異空間を作り出す実験に使えて有意義だったが、女性は困る代物だと思っていたのだが」
「この際だし、景に頑張ってもらうわ」
「え?あの?」
私の肩を掴んだススハムに戸惑うも直ぐに状況を理解し、慌てて逃げようとするも体力測定でヘトヘトになった私は動くことも出来ず、ススハムとドクトル・バタフライによって都市伝説めいた部屋に放り込まれました。
暫くして、左之助さんも来ました。
「汗だくじゃねえかッ!?」
「ひうっ、あ、そ、そういえばまだお風呂に入ってませんでした」
「あのオッサン、マジでどういうつもりだ?」
蛮竜を持っていないということは部屋の向こうに置いてきたのでしょうか?
「さ、左之助さん、部屋を出る方法は聞きましたか?」
「……なんか条件があるのか?」
「そ、そうです、その」
私が破廉恥な事を考えているみたいで、ものすごく恥ずかしいですし、ものすごく顔が熱くて頭がクラクラとしてきています。
これ、なんだか気持ち悪い……。
そんなことを考えながら口許を押さえて、気持ち悪さに耐えるものの、邪気めいたものが部屋の中に浸透していることに気付き、袖を探るもジャージだったことを思い出してしまう。