某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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十聖剣 破

色々と思考を繰り返し、聖剣の事は手にした人達の目的によって決まることになるでしょう。私に出来ることは見守ることだけです。

 

しかし、謎はあります。

 

幻想虎徹は刀に殉ずる生き方をしてきたと本人も言っていました。故に、聖剣の事を知っているという事は先ず、あり得ない事なのです。

 

───意図的に作ったのではなく、他意的に作るように指示を受けて造った可能性もあるわけです。転生者にその様な意識を与えるなど神様以外にあり得ません。

 

私と同じく、幻想虎徹は「器」なのでは?と思案を抱いているのもまた事実。

 

「母様、しんちゃん拾ってた!」

 

「心弥君を?」

 

心弥君。

 

明神君と燕さんの息子で、ひとえの一つ年下の男の子(8歳)です。最近はひとえとよく遊んでいることも多いですが、お互いに仲良しの幼馴染みです。

 

しとりも剣路君も二人にはよくお姉さんお兄さんぶっていますから、遊んでいたときに拾ってしまったのでしょうか?と心弥君を見ます。

 

燕さんのおっとりした雰囲気を纏う男の子。

 

こう、前世の記憶にある「もうっ、あんたは私が居ないと本当にダメなんだから!」と言われる生活力皆無な主人公のごとき雰囲気をするようになりました。

 

剣路君はツンツンした雰囲気になってきてます。 

 

この一年でなにが?*1

 

「しとり、大丈夫か?」

 

「ん!けんちゃんも大丈夫?」

 

「オレは大丈夫だよ」

 

素っ気ない態度を取りつつもしとりの事をチラチラと見ている剣路君の態度にクスクスと笑いながら、ひとえと引っ付いてのんびりとする心弥君を見ます。

 

左之助さん、心弥君にも敵愾心を向けるんですよね。まだ小さな子供なんですから、そんなに目くじらを立てなくても良いと思うんです。

 

「ん、父様にもしんちゃん見せる」

 

「左之助さんに見せたら、ひとえが狙われていると思ってしまいますねえ」

 

「ひーは、しんちゃん好きだよー?」

 

「ぼくもすきー」

 

「んへへぇ」

 

お互いに柔らかそうな頬っぺたをくっ付けるひとえと心弥君はとても可愛いです。

 

 

 

*1
好きな女の子に負けました。まだ背も追い越せていない。君に好きだと伝えていない(勝ったら言いたい)。最近、好きな女の子の周りに同年代の門下生が増えてきた。嫉妬する。笑う君が好きなのに、今、君の隣に居るのは自分じゃないと思い、ひねくれる。好きだから勝ちたい。勝って好きだと伝えたい。オレじゃダメなのか?しとり、お前を先に好きになったのはオレなのに。どうして、そいつに笑顔を向けるんだ?なんでオレはお前に勝てないんだ。勝ってお前に好きって伝えたいのに、どうしてオレはお前に勝てないんだ。

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