最近、聖剣の事で悩みます。
しとりとひとえの部屋に仕舞い、保管しているのに神谷道場に向かったしとりの近くに鳳凰天舞は転移し、門下生をビックリさせているようです。
紫煌剣は流石に転移しませんが、ひとえに気付いて貰おうと定期的に発光し、紫光の煌めきを廊下に放出し、近視乱視の私は危うく怪我するところでした。
「ん!鳳凰天舞は待ってる!」
「しこーけんも待ってるの!」
そう言って聖剣を刀掛けに置き、居間にやって来た姉妹の傍らに聖剣は存在しています。
「「むう」」
「フフ、好かれていますね」
クスクスと笑いながら困ったようにお互いに聖剣の鞘を握ったしとりとひとえは見える場所に聖剣を置いて、ゆっくりとお昼のおやつを食べ始めます。
今日はホットココアとパンケーキです。
フォークとナイフを使い分け、しっかりと食べる姉妹は色違いのリボンを耳のように震わせ、ニコニコと笑っている。
とても可愛いです、ソーキュートです。
見える位置にある、聖剣は動かず、静かにしているけれど。だんだんと存在感を強め、湯呑みでほうじ茶を飲む私は少しずつ身体を傾けてしまう。
モグモグとパンケーキを食べるひとえの口許をハンカチーフで拭き取り、ハチミツを掛けすぎているようにも見えるしとりは「ん!まだいける!」とお代わり用に重ねていたパンケーキを手慣れた動きで自分のお皿に移す。
「ねえふぁま、ふぁやひっ」
「ん、ひーちゃんはお口が小さいもん。わたしは、こうやって切ってる!」
「ふぉーなの?」
ふぉふぉふぉっ、と宇宙忍者が頭の中に出る。
あなたは、違います。
ウッ、頭の中に「
「(バルタン、あなたは違うのです)」
確かに怪獣の中では好きですけど。そちらの世界の私と仲良くしていてください。……いえ、これは「前世の記憶の保持」が起こしている頭痛ですね。
少し休めば治りそうです。
「…かーさま、だいじょーぶ?」
「っ、えぇ、大丈夫です」
私の頭にひとえが手を添えた瞬間、淡い蛍火色の光が現れる。年々この「癒やしの力」の光は強さを増していて、こうして彼女も使い方を理解しています。
しかし、どうしましょうか。
痛いのは頭ではなく、胸なのです。
そんなことを自分の子供に言えるわけもありませんし、よしよしとひとえの頭を優しく撫でてあげ、パンケーキをいっぱい食べるように言います。
「ありがとうございます。ひとえ、その力を使うとお腹が空くでしょう?しとりもひとえもパンケーキをいっぱい食べてくださいね?」
「ん!」
「あい!」