某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

1404 / 1406
刀集め 破

しとりの妖刀の総数は二百七本。

 

打刀、太刀、直刀、直剣、曲剣、様々な形状の禍津の力を持った妖刀達は自分の存在を誇示し、しとりの愛刀になろうとしていたした。

 

ただ、十本の妖刀は既に決まっています。

 

特に電光丸は一番の愛刀です。

 

不殺の意思を持っている妖刀であり、元々は科学の結晶だったとは思えないほど妖気を纏い、妖刀としての存在に染まりきっている。

 

ちょっと不安はありますが、しとりは大丈夫だと信じることが出来る。現代風に言えばしとりはもう中学一年生ですし、しっかりと学んでいます。

 

「? しとり、その刀はどこで?」

 

私の記憶に無い二百八本目の妖刀を見る。

 

「ん?んー、とね……わかんない」

 

しとりも答えられない剣?と首を傾げつつ、異様な見た目の妖刀を見つめる。

 

どう見てもお土産コーナーに有る「ドラゴンソード」とか「ドラゴンの巻き付いた剣」とか「ドラゴンの柄頭の剣」にしか見えません。

 

「見た目は、真魔剛竜剣なんですけど」

 

「しん、なに?」

 

「真魔剛竜剣です。(ドラゴン)の後継者なら使える伝説の聖剣ですが、どちらかと言えば白虎真剣にも似ていますね」

 

私の独り言に困惑するしとりとひとえと左之助さんに「志葉様達に似ているものです」と伝えたら、アッサリと納得してくれました。

 

やっぱり、安定の信頼度ですね。

 

「しゃべる?」

 

「斎藤さんの持っている竜骨精の妖刀も似ている気がしてきました」

 

「お前、これをアレと比べたら怒られるぞ」

 

「そう、でしょうか」

 

スヤスヤと眠るひとえをお膝の上に乗せて、私に苦笑いを向けてくる左之助さんの呟きに悩む。確かに、キーホルダー的な見た目のものはイヤですよね。

 

左之助さんの言う通りです。

 

「母様、持てる?」

 

「……重たいので持てません」

 

私の言葉にしとりは答えて、ドラゴンソードを持ち上げると柄頭の部分を眺めます。白虎真剣と同じなら構わないんですが、下手したら「五星戦隊ダイレンジャー」に巻き込まれてしまいそうですね。

 

「父様、持てる?」

 

「こんくらいなら片手で持てるな」

 

軽々とドラゴンソードを持ち上げた左之助さんに向かって蛮竜の電撃が飛来し、しとりは素早くひとえと私を引っ張り寄せて、電撃の範囲外に逃げました。

 

「また、速くなりましたね。しとり」

 

「ん!美味しいご飯のおかげだね!」

 

「……なんでキレたんだ、蛮竜?」

 

多分、同じ竜の気配を感じ取って浮気だと思ったんでしょうね。私からしたら左之助さんに手出ししているのは、蛮竜もなんですけど。

 

 

 

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