「スパロウホーク拳!臨技、
右腕を外側に捻るように構え、突くと同時に内側に突き手を捻り込み、貫通力と爪の斬撃も兼ね備えた無数の突き手の猛打をしとりは片手を添えて弾く。
「見えてるのか、アイツ?」
困惑する観客と一緒に呟く左之助さん、しとりの防御の巧さに選手席の人達も目を見開き、彼女の強さに驚愕している姿に思わず、首を傾げ、直ぐに理解する。
「そう言えば緋村さん達はまだ知りませんでしたね。しとりは本当に天才なんです。それこそ私や姿お兄様を圧倒する天賦の才能が」
そう言うと「は?」と誰かの口から声がこぼれ、両腕の猛打を片手間に受け流し、往なすしとりと私の事を見比べてものすごい顔になる。
これは言わば抑止力も兼ねての宣言です。
錬金術師は絶対に私の死後も襲ってくるでしょうし、そのときに備えて伝えます。
「しとりは天才です。それも努力する天才なので強さの上限は青天井ですね、鍛えれば鍛えた分だけあの子は何処までも強くなれます」
「母様、褒めすぎ。照れる」
そう言いきると闘技場に立つしとりに全員の視線は集まり、しとりも視線に気付いたのか。にっこりと可愛らしく笑い、猛打の中から一つの突き手を選び、竹刀を振るってハカイタの頭を打った。
痛打一閃。
「グゴオウァアッ!?」
「ん、弱いね」
顔を押さえて呻き、蹲るハカイタを見つめて、やっぱり弱かったという視線を向けるしとりにハカイタは足払いを繰り出すも摺り足で、しとりは下がる。
「お、おのれ!臨技、
旋回する鷹の如く両腕を回し、突風の渦を生み出すハカイタの拳打は鞭の様にしなり、闘技場の中を縫い、風を避けて走るしとりの後ろを追い掛けるように猛追する。
───けれど。しとりの目は特別製です。
「ん、
静かに竹刀を目の前に構えたしとりは急速旋回させ、突風の渦を生み出し、同じ技を繰り出してハカイタの放った臨技をそのまま破壊した。
しとりの強さに騒然と化す会場。
「ホッホッ、見事な模倣…いや、体得じゃの」
「流石、オレのしとりだな」
マスター・シャーフーと剣路君は、しとりなら出来て当然という態度です。マスター・シャーフーは初登場ですし、まだ指定ではありませんよね。
「み、認めん!俺の技を真似るなど!!」
「ん、良い技だった。ありがとう」
「グッ、相刺豪逐!!」
猛打を放つ。
「相剣豪逐」
剣戟を放つ。
競り勝ったのは、しとりです。
「……なあ、
「ダメです。志葉様」
シンケンジャーにはさせませんよ。
私の可愛い可愛い愛娘達です。