某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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第六仕合 急

「つ、強い!あまりにも強すぎる!第六仕合、始まって十分も経たずに倒しちゃった!?あ、勝者、相楽左之助!!」

 

「まあ、こんなもんだな」

 

右拳を突き上げる左之助さんの姿に見惚れていると、しとりとひとえが拍手を始め、観客席も左之助さんの姿に拍手を送ってくれます。

 

あまりにも強すぎると操さんは言っていましたけど。貴方の夫にリベンジするというのも左之助さんの目標ですし、四乃森蒼紫も静かに闘志を高めています。

 

「剣心、蒼紫、斎藤、オレに勝ったお前らもぶん殴ってやるから覚悟しとけよ」

 

主催者席の近くに立って警邏する斎藤一と四乃森蒼紫にそう宣言した左之助さんに私の後ろから、ものすごく怖い気配が吹き荒れ、ひとえを抱き締めてしまいます。

 

怖い、怖いです。

 

緋村剣心みたいに、のほほんと出来ません。

 

蛮竜を担いで青龍の門に戻っていく左之助さんが消えたその時、フラフラと起き上がった呂布奉先は悔しそうに地面を殴り、白虎の門へと向かう

 

多分、彼は初めて、負けたんですね。

 

ふと、闘技場の真ん中に人が現れた

 

「ん!母様、ひーちゃん、下がって」

 

竹刀ではなく電光丸を抜くしとりに驚き、座敷の奥にひとえを連れて下がった刹那、一足で主催者席に進んできた人は私の首を狙って、刀を振るった。

 

鍔鳴りの音。

 

───雷鳴の如く剣閃が煌めく。

 

老人の顔が見え、シルベストリだ。

 

「しとり!その自動人形は多剣術です!」

 

「ん、鍔鳴りが聴こえた」

 

そう言うと、しとりは腰に佩いていた電光丸の鞘を振り抜き、外套を引き裂いて現れた剣を受け、刀と鞘の二刀流で応戦し、斎藤一と四乃森蒼紫は激しすぎる攻防に割り込まず、私とひとえを奥に引っ張る。

 

突然の場外乱闘な沸き立つ観客席に喧嘩好きばかりだと思いながら、剣撃の応酬に競り勝ったしとりはシルベストリを闘技場に弾き返す。

 

「ん、ちゃんと仕合に参加して!」

 

「おう。一人だけ乱入は反則だぜ、爺さん」

 

しとりの言葉に左之助さんも言葉を続け、四乃森蒼紫達は「この緊急時に何を言っている。あれは外印の作った人形だろう」と告げる。

 

そう言えば、まだ話していませんでしたね。

 

「しとり、勝てますか?」

 

「? わたしより遅いよ?」

 

「しとり殿は本当にすごいでござるなあ」

 

そうですね。

 

えぇ、この迫真の緊張感を全く受けず、平然と笑ったしとりにシルベストリの剣閃は煌めく。しかし、今度の剣閃は届かなかった。

 

「刀の使い方が下手すぎ。零点!」

 

九頭龍閃が放たれた。

 

教えていませんし、出来ませんからね?

 

 

 

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