十一名の闘技者達を闘技場に集めて、一番から十一番までの数字を書いたボールに入れた箱を探り、出てきた番号に名前をトーナメント表に記入します。
一番目、志葉誠輔
二番目、四乃森蒼紫
三番目、八宝斎
四番目、相楽しとり
五番目、緋村剣心
六番目、石動雷十太
七番目、四乃森蒼紫
八番目、相楽左之助
九番目、シルベストリ
十番目、明神弥彦
十一番目、柏崎念至
───という順番になりました。
最初は志葉様と四乃森蒼紫の仕合です。
二戦目はしとりと八宝斎の仕合です。
三戦目は緋村剣心と石動雷十太の仕合です。
続々と並ぶ順番ですが、一番喜んでいるのは石動雷十太に思えます。ずっと戦えるときを楽しみにしていた一人ですからね。
シルベストリと戦うのは明神君。しとりと剣路君の師匠ですし、強さは申し分なくシルベストリも剣道を知るなら、明神君より適した人間はいません。
「ん、ハッピーとだ!」
「ワシ、死ぬんじゃね?」
「ようやく戦えるぞ、緋村!」
「おろぉ…」
「お前とか、蒼紫」
「相楽か」
みんなの反応はそれぞれで異なりますけど。明神君はちょっとだけ、かなりイヤそうにシルベストリのことを見つめています。
戦い方は剣の乱撃。
見えるものを全部切り裂く剣です。活人剣の神谷活心流と違って、非常に面倒な動きをするために、彼も嫌っているということでしょうか。
しかし、明神君は見た目だけで相手の事を判断したりしない人ですし。すぐに問題なく戦えるようになると私は信じています。
流石に不意打ちはダメですけど。
「ひーもでたいなあ?」
「ひとえはまだ何も習っていないですし、お父さんとお姉ちゃんが許してくれるまで、ちゃんとお母さんと一緒に我慢しましょうね?」
「むう、あい」
ぷくーっと可愛らしく頬っぺたを膨らませるひとえに手を伸ばすシルベストリの右腕を竹刀が弾き上げ、さっきまでの笑顔が消えています。
「わたしの妹にさわらないで」
珍しく怒った顔になるしとりに剣路君も明神君も少し驚いたような表情を浮かべて、すぐに納得したようにも見えました。
しとりは優しいお姉ちゃんですからね。
しかし、ひとえは守ってもらえたことが嬉しかったのか。すごくニコニコと笑って、しとりに抱きついて、しとりの頬っぺたにチューまでしています。
「姉妹仲が良いである!」
「そうでござるなあ」
「爺さん、相手を選べよ。その子に触れたら全員がお前の事を斬るために刀を抜くぞ」
そう言って斎藤一が左手を刀の柄に添えて言い切るとシルベストリも動きを止めて、静かに目を閉じて帰って行きました。