某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

1493 / 1493
志葉誠輔 対 四乃森蒼紫 破

数千回と刃を交わす。

 

太刀筋は鍔迫り合いを逐う毎に強さを増し、小太刀の二刀流の放つ火花を纏い、シンケンマルの秘伝ディスクは旋回し、火炎を纏って四乃森蒼紫の身体を焼き、袈裟に切り裂く。

 

しかし、四乃森蒼紫の剣速もまた加速的に成長し、極まっていた体術と剣術は余分な動きを除外・修正を繰り返し、志葉様の身体に斜め十字の刀傷を刻む。

 

強すぎる故に成長の止まっていた人間は、同等あるいは自分より強い相手に遭遇した場合、起こり得るのは急激な成長です。

 

「一筆奏上!」

 

ショドウフォンを抜き、「火」を描く。

 

「稲妻変化」

 

イナズマチェンジャーを舞し、「電」を纏う。

 

二人の変化に観客席はどよめき、侍戦隊シンケンジャーのシンケンレッドと、超忍者隊イナズマの雷電が向かい合う姿に年甲斐もなくワクワクしてしまいます。

 

「火炎の舞い!」

 

「稲妻一掃!」*1

 

火炎と電光の衝突に悲鳴よりも興奮する声が溢れ、視察に来ていた外国の方々や錬金術師は顔色を悪くしながら、凄まじい顔で見ています。

 

私は無関係……ではありませんね。

 

「流石は御庭番衆の頭領だな!」

 

「志葉家の武勇はよく聞いている」

 

お互いを称賛し、剣を交える。

 

男の人のそういうところは、ちょっと分かりにくいですけど。友情を育んでいるということでいいのでしょうか?と首を傾げながら、二人の激闘を見る。

 

「ん、二人とも強いね」

 

「しとりよりですか?」

 

「んー、わたしのほうがもう強い」

 

にっこりと笑って言い切ってしまえるしとりの胆力は本当に羨ましくて、とても素晴らしい長所です。ただ、二人が一瞬だけ此方を見ましたよ。 

 

それは、いいんですか?と聞きたくなります。

 

ですが、それだけはしません。危険ですし、しとりが大きな怪我をしてしまうかもしれません。そうなったら、お母さんは卒倒してしまいます。

 

冗談ではなく、断言します。

 

私は必ず卒倒してしまうでしょうし。しとりとひとえに何かあったらオバケにもなるでしょうね。

 

剣劇の応酬は止まらず、加速する。

 

手数は四乃森蒼紫のほうが多いのに、志葉様の防御を抜けることは出来ず、攻撃の間合いを掴めず、攻防は苛烈さを増して増やして雷火が弾けて、迸る。

 

閃光が走る。電光が裂く。烈火が駆ける。

 

火炎と雷電が混ざり合って迸り、砕け、お互いの手を潰して手番を奪い合い、圧倒的な強さで切って崩して、粉々に燃やして焦がす。

 

「景、初戦でこれか?」

 

「……そうですね」

 

 

 

*1:
「星獣戦隊ギンガマン」の「ギンガイエロー」の「雷一掃」のオマージュです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

もしも「るろ剣」の世界に糸色景がいたらのスレ(作者:SUN'S)(原作:るろうに剣心)

「某剣客浪漫世界の物書きお姉さん」が本誌だったら?という感じのスレっぽいやつです。▼【本編】▼https://syosetu.org/novel/327970/▼【黒死の蝶の唯一留まる花】▼https://syosetu.org/novel/381420/▼【風薫る日陰に寄り添う妙花】▼https://syosetu.org/novel/387840/▼【か…


総合評価:1012/評価:6.75/短編:470話/更新日時:2026年10月09日(金) 22:35 小説情報

人の体を乗っ取るスタンド使い(作者:九条空)(原作:ジョジョの奇妙な冒険)

スターダストクルセイダース既知転生原作沿い。戦闘能力なし、善人でなし。何度煎じても健康にいいから何度でもやる。▼FA https://x.gd/TfWJ5


総合評価:34729/評価:8.9/完結:84話/更新日時:2026年05月20日(水) 12:00 小説情報

本好きの魔女、闇の帝王を読書仲間にする。(作者:パラプリュイ)(原作:ハリー・ポッター)

本が好きなのに、司書になる目前で死んでしまった本須麗乃。何故かハリーポッターの世界に転生するも、身体は虚弱で10年も生きられないと言われてしまう。▼『本好きの下剋上』の主人公がマルフォイ家の娘として転生して本狂いとして周囲を振り回していくお話。▼※闇の帝王は読書仲間です。▼半純血のプリンス編完結済▼最終章本好きの魔女編連載中


総合評価:12479/評価:8.99/連載:169話/更新日時:2026年09月28日(月) 12:04 小説情報

毛利家の次女(作者:残月)(原作:名探偵コナン)

前世の記憶を取り戻した毛利家の次女には秘密があった……▼◇の付いてる話は挿絵付きです。▼レッド・ラム様から素敵なイラストを頂きました。▼毛利千紗のイメージイラストです。▼【挿絵表示】▼AI作成によるファンアートの様ですのでイメージが違う可能性がありますので閲覧の際にはご注意下さい。


総合評価:13254/評価:8.04/連載:125話/更新日時:2026年10月08日(木) 19:05 小説情報

転生して型月版・沖田総司になったけど、労咳を克服したら明神弥彦の母になっていた件 〜るろ剣世界で最強のママやってます〜(作者:だいたい大丈夫)(原作:るろうに剣心)

かつて京都を震撼させた「人斬り抜刀斎」と並び称された、新選組一番隊組長・沖田総司。▼労咳の運命を越え、彼女が手にしたのは平穏な明治の世と、亡き夫が残した一人息子・弥彦だった。▼しかし、その剣はまだ、錆びついてはいない。▼「たまには人を斬っておかないと、腕が鈍るでしょう?」▼昼は息子の教育に頭を悩ませる士族の未亡人。夜は月夜に紛れ、暗殺者として死体の山を築く。…


総合評価:3231/評価:6.83/連載:100話/更新日時:2026年09月02日(水) 01:06 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>