しとりと剣路君の仕合は終わり。
一先ず、私も安心していると薫さんが嬉しそうに笑いながら私と左之助さんを呼ぶ声が聞こえ、手招きする薫さんに着いて歩きます。
何かありましたっけ?と左之助さんを見るも「いや、何もねえはずだが」と私と同じように首を傾げつつ、襖を開けるとしとりと剣路君がいました。
白無垢と、和装の正装。
「拙者はまだ一年早いと」
「剣心、こういうのは見せるのが大事なの!」
こちらを見つめるしとりと、少し斜に構えるように視線を逸らす剣路君の二人を見下ろして、涙が出てしまう。嬉しい、見れないと思っていたから......。
「ん!?な、なんで泣くの!?」
「い、いえ、嬉しくて。フフ、綺麗です」
「...ん、ありがとう。母様」
左之助さんを見ると失神していた。
「さ、左之助さん?」
「脳が拒絶したでござるな」
それは、ダメなのでは?と左之助さんを見ながら。しとりと剣路君の幸せそうな笑顔に私は安心しました。思い残しも無くなります。
「......本当に、綺麗です」
「ん、照れる」
カメラを構えて、撮影した。
少しずれてしまったように思いながら、しとりの頭を優しく撫でてあげます。可愛いです、ソーキュートです。私の娘は世界一かわいいです。
嬉しくて、嬉しくて、涙が出てしまう。
「しとり、幸せになってくださいね」
「ん!負けても強いよ、わたしは!」
「うおっ!?」
そういうとしとりは剣路君に頬っぺたを擦り付けて、すりすりと頬っぺたを合わせて笑う。それは左之助さんの前でしちゃダメなのでは?と思いながら、左之助さんはまだ失神していますね。
「ん、けんちゃんには期待してる。追い付いてね」
「ああ、絶対に捕まえてやるよ」
手を握り、しとりも剣路君も笑う。
「─────ッ、まだ早いぞ!?」
「起きたわね」
「起きましたね」
左之助さんの叫びにクスクスと笑いながら、私と薫さんは緋村剣心に詰め寄る左之助さんを見つめる。左之助さんは、本当にしとりとひとえが大好きですね。
「ん、愛してるぜ。剣路♪︎」
「お、おう...!」
左之助さんの真似をするしとりにドキリとする剣路君に殴りかかろうとする左之助さんを止める緋村剣心と、騒動で目を覚ました明神君も加わる。
本当に何もかもが、夢のようです。
「(幸せすぎて、涙が出てしまいます)」
ゆっくりとしとりを見つめて、薫さんにしてもらった白無垢を見ます。私が薫さんに借りたものと同じ、今度は一緒に繕いましょうね。
「しとり」
「ん、なに?けんちゃん」
「大好きだ」
「ん、知ってる!」
泣きそう…