私の身体の中の部屋。
「前世の記憶の保持」によって存在する部屋。並行世界「仮面ライダー」世界の私とリンクする事も出来る場所。そこにトヨウケビメはいる。
優雅に座ったメガネを掛けていない私の姿に少しだけビックリしたものの。トヨウケビメの視線は静かに私の近くに立つ妖怪大魔王に向いています。
「心の中に封じ込める、ね」
「フン。私の事などどうでもいい。未来の記憶を持つ女の身体を乗っとる準備を整えているだけだ。貴様はどうするつもりだ」
「どうもしませんよ」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛」
おそらく思念体のしとりが妖怪大魔王の真横の空間をこじ開けるように入ってきました。一応、ここって私の精神世界のはずなんですけど。
「こじ開けて来たわね」
「母様、体内回帰!」
「……それは、意味が違うのでは?」
「私を殺す気か」
流石の妖怪大魔王も、ここまでするしとりにはビックリしているらしく、普通にドン引きしていますね。いえ、私も流石にビックリしましたけど。
「私も向こう側に行っておけば良かった」
「妖怪大魔王さん……」
「おのれコアメダル」
そう言って、妖怪大魔王は茶会の席に座りました。お母さんとしては、こんなごちゃごちゃした身体の中を見せるのはイヤなんですけれど。
しとりの成長が想像よりもすごくて、もう訳が分からないことになっています。
「私としては、あのブチギレた地獄の鍵を締め付ける方法を知ることが出来たら良いんだけど。そういうものは無いみたいだからね」
「トヨウケビメさん、流石にダメですよ」
「あら、そうかしら?」