某剣客浪漫世界で私は物書きをする。 作:SUN'S
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オオイミ 破
最近の行動に違和感を感じます。
まるで、操られているような気分です。先延ばしや劣化コピーを参列したような、そういう気分を感じるのですが、トヨウケビメの「特典」でしょうか。
私はまだ彼女の能力を知りません。
「トヨウケビメさん、そろそろ教えてくれませんか?私やしとり、ひとえに何をしているのかを。いったい、私達に何をしたんですか?」
「精神汚染」
「え」
「ウソよ。向こうの私は使ったみたいだけど、私は景と良好な関係を築いているし。そういうことはしていないわよ。けど、不自然に思ったのよね?」
「は、はい」
「正解よ。私の『特典』の一つはね。人格には作用しないけど、精神に作用するの。無差別に使っちゃうから、しとりとひとえがあんなにアグレッシブになったのは確実に私のせいではあるわね」
あまりにも唐突な言葉に困惑します。
いえ、これも作用しているというわけですね。しかし、どうやって確かめるのかが悩みです。兎に角、落ち着いて考えましょう。
「しとりのあのがなり声は?」
「作用したわね」
「ひとえのアグレッシブさは?」
「作用したわね」
「私の精神が揺らぐのは?」
「作用したわね」
成る程、成る程、要するにここ数日の異変や違和感の正体はわけですね。ですが、オオイミに対するトヨウケビメの恐怖は本心でした。
怖い。あの気持ちの濁流は今でも覚えています。トヨウケビメはハチツルギであり、エンゲキブことカグヤの保護者であり、護衛として来ている。
──────つまり、です。
「トヨウケビメさん、さてはビビリですね」
「やめなさい。そんな仲間を見つけた感情を流し込むのはやめなさい。いい?私はオオイミ様に恐怖しているわけではなく、畏敬を抱いているだけよ」
そう言って私の中に戻ってしまったトヨウケビメに苦笑を浮かべつつ、彼女の言いたいことは分かります。しかしですね、ウソはダメです。
「ん、話は聞いた。もう聞かない」
「え?」
「あら、本当かしら?」
「ん、ウソは言わない」
「......景にそっくりね」
「ひーも聞いたよ!」
「オレも聞いたぞ。トヨウケビメ」
「しとり、大事な話じゃないのか?」
みんなに聞かれていたということにトヨウケビメは顔を真っ赤にして、私の中に戻ろうとしましたが、妖怪大魔王によって押し返されています。
「くっ、ころせ!」
「死んじゃダメだよ?」
「......ぐうっ、無垢すぎて辛い」
しとりは、かわいいです。
とてもかわいいです。ソーキュートです。
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