某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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経験則的に 序

左之助さんの手当てを終えて、数日。

 

ひとえの「癒やしの力」で左之助さんは普通に動ける程度に回復し、ものすごく肩凝りや身体の訛りにイヤそうな顔をしています。

 

「グゥッドモウニィーング」

 

「……なぜ、そんなに。ねっとりと?」

 

ドクトル・バタフライの登場に困惑しながらも部屋の中に入ってきたドクトル・バタフライに戸惑いつつ、座布団を用意し、左之助さんの隣に座ります。

 

あまり来ないので疎遠になったのかと思いましたが、どうやら安心して大丈夫みたいです。でも、どうして、いきなりやって来たのでしょうか。

 

「ん、蝶々のおじさん」

 

「しとり君、結婚おめでとう。此方はお祝いの刀だ」

 

「ん!!!!!!!」

 

素早くしとりは動き、ドクトル・バタフライの差し出す刀を受け取りました。しかし、刀を抜いた瞬間、しとりは少しだけ小首を傾げてしまう。

 

「これ、刀じゃない」

 

「そうなのか?」

 

「分類的にはサーベルですね。片刃剣とも言われることのある西洋剣です。斬るより突きに特化した形状ですし、しとりの居合とは少しだけ相性が悪いです」

 

「すまない。もっと詳しく見ておくべきだった」

 

「んーん、嬉しいよ。ありがとう」

 

見惚れる程に綺麗な笑顔をドクトル・バタフライに向け、しとりは嬉しそうにサーベルを鞘に納める。左之助さんもひとえもドクトル・バタフライも剣路君も動きを止めてしまっています。

 

それでは、まだ足りませんね。

 

「しとり、少し見せてもらえますか」

 

「ん!いいよ、母様」

 

サーベルを抜いて、目の前で見せてくれるしとりにお礼を言いながら、ゆっくりと確認して分かりました。また、ゲームの中に言っていましたね。

 

「ドクトル、光の剣(ゴルンノヴァ)など持って帰ってきて、何をする気ですか」

 

「ごる?」

 

「スレイヤーズ」に登場する作中最強の光の剣。正式には「烈光の剣」ですが、ドクトル・バタフライを見ると「流石にバレてしまうか」と呟き、四次元スーツの内側に仕舞っていた道具を置いていきます。

 

「ん、ん?ん!?ん!!?」

 

「しとり、落ち着いて」

 

「母様、刀がたくさんある!」

 

そうですね。

 

見飽きてしまうほどにたくさんありますね。ですが、そう簡単に手にとって確かめるのはダメです。左之助さんにも見せたいのですが、嫉妬しますし。

 

蛮竜が、ものすごく嫉妬しますし。

 

「トヨウケビメ君、君の剣は?」

 

「あるわ。けど、なぜ?」

 

「ちょっとタイムマシーンでね」

 

「......規格外なのは景だけじゃないの」

 

「失礼ですね」

 

 

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