某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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久しぶりに左之助さん視点になります。


剣客兵器、決戦 破

斧號・於野冨鷹。

 

記號・本多雨読。

 

髏號・雹辺双。

 

四人の剣客兵器の情報を纏めた結果は誰も本陣を知らず、負けたヤツは使い捨ての駒の如く殺すか自刃する事を平然と行おうとしやがる。

 

山県のオッサンの捕獲の頼みもそう簡単に出来るものじゃねえし。何よりアイツら側には景の兄貴、剣心や瀬田のヤツと同等の速さと剣才を持つ糸色姿も居るってことを明治政府は知らねえ状況だ。

 

「左之、姿殿が現れたら…」

 

「分かってる。今度は絶対に捕まえる」

 

そう剣心と話していると露天牢の中でヘビの素焼きに齧り付き、酒瓶を口許に寄せる凍座白也と握り飯を頬張っている糸色姿が見えた。

 

「……ゴクンッ…来たか抜刀斎…」

 

「やあ、相楽左之助。待っていたよ」

 

ゆっくりと立ち上がった凍座白也と糸色姿は一ヶ月近く野ざらしで暮らしているとは思えない程に健康的な顔色だが、凍座白也のその手に握られた大刀に視線が向く。

 

オレの持つ蛮竜ほどじゃねえが巨大な刀身を納める鞘もまた巨大な造り。刀にしちゃあデカいものだっていうのは直ぐに理解できる代物だ。

 

「ん?嗚呼、こいつは儂の刀だ。友に頼んで持ってきて貰っただけじゃ。で、先日の様にまた尋問を始めるならば受けて立とう」

 

「なら僕も今回は本気を出そう。けど、景の事を置いてきたのは正解だったね、実の兄と夫が本気で殺し合うところを見せなくて済むよ」

 

小太刀ではなく大小一対の刀を抜き、オレを見据える糸色姿を見下ろす。景の兄貴でありオレの義兄になる男と本気で戦り合えるか。

 

「お前達の義兄弟喧嘩に付き合うつもりはない。俺の目的は貴様等の殲滅だ。山県有朋卿直々に任務を拝命している、一匹残らず殺すのみだ」

 

「…………そんなこと言っとったか?」

 

「私に聞かないでよ」

 

「斎藤殿の言いたいことは分かるが、我々の目的は捕縛の筈では?」

 

「剣心、姿とはオレがやる」

 

「まあ、そうなるでござるよな」

 

苦笑する剣心と斎藤達と離れて、露天牢の外郭を回りながら糸色姿を見据える。景より背丈はあるが、剣心と体格差は変わらない。雰囲気は不思議と穏やかだが居竦みする程に威圧を感じさせる。

 

「嗚呼、そうだ。戦う前に左之助君に聞いておきたい事があるんだった。どの流派(わざ)で負けたい?」

 

「馬鹿が。こんなところに負けるつもりで喧嘩するヤツがいると思ってるのかよ」

 

「それもそうか。なら、君の最も慣れ親しんだ親友の流儀たる飛天御剣流で相手しよう」

 

大小一対の二刀流。

 

蒼紫の小太刀二刀流を見ている分、刃渡りの長さと間合いを気を付けるように戦うしかねえか?いや、真っ向で打ち倒さねえとコイツは止まらねえ……!

 

 

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