「ゴールデンカムイ」の対策云々の話は私は薫さんのお父様を見つけて、剣客兵器を対処した後に東京に帰るため無関係になりそうですけど。
ススハムは大変そうですね。
幕末時代の鷲塚慶一郎と一緒に過ごしていた訳ですが、実は三十代を越えているのでは?それなら「ゴールデンカムイ」開幕時は何歳に、まさか五十代に?
「アンタ、また変な事考えてるでしょう」
「いえ、何歳になるのかなって」
「あーっ、確かにそうなるわね。奈落やドクトルはほぼ不老不死みたいなもんだけど、アタシ達は年を取るから『キンカム』開始時はオバサンか……チッ!!」
「じ、自分で言ったのに何で私を睨むの?」
私もオバサンって言われるのは嫌ですけど。もう、ひいひいおばあちゃんって呼ばれる奇妙な体験をしているので、そんなに悪いものじゃないですよ。
いや、自分が年を取ったと感じるのは悲しいかもですが五十代まで生きるのは大変だと思いますし。それに、お薬を飲んでいるとはいえ私が、その年齢まで生きれるのかも分かりませんから……。
「コホン。レディの年齢事情は私には解決できないが二人の子供は私が守り抜く事を誓おう。……しかし、ススハムの子供は何処にいるのかね?」
「あの子なら村にいる。フチに任せてるわ」
「ふち?」
「アイヌ語で祖母の事です。ススハムさんの祖母ということは、あれ?ちょっと待って下さい。ススハムの名前の意味って確か……」
「和語では『柳の葉』だけど?」
成る程、そういう繋がりがあったわけですか。
「ススハム、祖母の名前はススポですか?」
「なんでアンタが知って……いや、え?そうなの?」
「…………はい」
私とススハムのやり取りに首を傾げて困惑するドクトル・バタフライと不破信二にススハムの血筋は「ゴールデンカムイ」の主人公兼ヒロインを務める女の子アシリパの親類であることを説明する。
「つまり、アタシの姪がオソマを食うの?」
「おそま?」
ススハムの呟きの意味を知ろうと私に視線を向けてきた不破信二を睨み付ける。女の子に何を言わせるつもりですか、左之助さんに言いつけますよ。
「では『ゴールデンカムイ』はススハム君に任せるということで解決ということになるね」
「蝶髭毟るわよ」
ドクトル・バタフライに鋭い眼光を突きつけるススハムの視線に「小粋なジョークは通じないようだね」と彼は呟きつつ、新しい転生者の女の子の素性を知らない私達にとって、ススハムは重要な接点に成り得る人なのは事実です。
「その転生者はまだ赤ちゃんなんですよね」
「うむ、原作開始時は二十四歳だ。そして、既に彼女の将来の婚約者も決まっているぞ」
「変態か」
「変態ですね」
赤ちゃんに許嫁を作るなんて最低です。
もっと大きくなってから好きな人と出会えるようにしてあげれば良いのに、夫婦の相手を好き勝手に決めるなんて酷いことです。