某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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剣客兵器の行方 序

昨晩の日本の転生者が揃った作戦会議の事を左之助さんに伝えようかと悩んだ末に面倒臭くなり、ススハムに信任することにしました。

 

ススハムは私より歳上ですし、「ゴールデンカムイ」に大きく関わることは必然的と言える立場の女性です。私は左之助さんとしとりとお腹の子が平和に過ごせるなら安心することが出来る。

 

「景、どうかしたのか?」

 

「剣客兵器の話が来ないのが不思議なんです」

 

「確かに、あんだけ暴れてた奴らがいきなり静かに潜伏しているとは思えねえが。まさか他の場所に移ろうって作戦か?」

 

「十分にあり得ます。石動さんの件もですが、京都に行っている可能性もあります」

 

四乃森蒼紫を初めとした御庭番衆の方々は剣客兵器に勧誘するのは確実と言える実力者ばかり。それに京都の近くには比古清十郎という「るろうに剣心」という物語に於いて不動の最強も存在する。

 

下手に刺激したら北海道まで来そうです。

 

雪代縁は何処に居るのかは分かりません。おそらく、あの孤島に戻って、静かに眠っている雪代巴の事を守っている事も考えられますけど。

 

「ん、へんなのみつけた!」

 

「嬢ちゃん、私は触りたくないんだが」

 

これは、キツネとイタチのどっちでしょうか?

 

「妖怪じゃないですけど。動物ですか?」

 

「母者、こいつはクズリだ」

 

「しとりのいぬ!」

 

クズリってイヌ科だったかな?と疑問に思いながら死んだふりを続けているクズリを押さえつける個魔の方の嫌そうな表情を眺める。

 

「空飛ぶ狸か」

 

「クズリですよ、左之助さん」

 

ゆっくりと中庭に下ろされたクズリは逃げ出すかと思えば動かず、しとりの「ふせ!とぶ!」なんていう指示に素直に従っています。

 

野生本能で個魔の方の強さを理解しているのか。それともしとりが動物に好かれやすい性格なのか、クズリと言えば気性の荒い動物の筈ですけど。

 

「父ちゃん、かっていい!?」

 

「景は狸は大丈夫か?」

 

「動物は問題ないですけど。しとり、動物の命を預かるのはとても大変な事なのよ?それでも、そのクズリと一緒にいたい?」

 

「ん!ともだち!」

 

左之助さんと顔を見合わせて笑う。

 

本当に良い子に育ってくれて、お母さんもお父さんも幸せです。しかし、クズリは何を食べて……成る程、雑食なんですね。

 

「じゃあ、まずは綺麗にしてあげましょう」

 

「おふろ!」

 

「風呂だと熱くなるから行水桶にするか?」

 

「完全に犬扱いだな」

 

個魔の方はクズリを抱っこしようとするしとりの代わりにクズリを抱き上げ、左之助さんが持ってくるお湯を張った行水桶の側に下ろす。

 

「しとりは袖を縛ろうね」

 

「ごしごししてあげう!」

 

「強くしたらビックリするから優しくね?」

 

「ん!」

 

ゆっくりと石鹸を手拭いで泡立てた手を濡れたクズリに当てて、ワシャワシャと優しく丁寧に身体を洗ってあげるしとりの姿を写真に取りたい。

 

でも、時間が掛かるので今回は保留です。

 

 

 

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