「定例の会議を始める前に、少々君たちに伝えねばいけない事を話しておこう」
「……俺も妖怪と戦うやつか?」
「信二もたまには役立つわね」
またしても我が家を会議する場所に選んだドクトル・バタフライの事を見つめる。
この会議の後に私の身体を診察して、結核のお薬も渡してくれるのですが、やはり左之助さんとしとりがいないときに来るのは止めてほしいです。
ただ、要らぬ誤解を招きそうで怖い。
ススハムと不破信二、奈落の三人は定例と化した会議に文句は無いのかと思うものの、三人とも私の現状を聞いているらしく真剣な表情だ。
米国の西部を駆け抜けているウィリアム・ヘンリーと雷君も気になるけど。向こうはインディアンの土地を奪おうとする人達と戦っているため、おいそれと呼び寄せることは出来ない、戦うべきなのだ。
「私と奈落、そして糸色君は白面の者と接触してしまった。最悪の事態を何とか阻止したものの、やはりヤツも糸色君の稀有な力に興味を抱いている」
「ちょっと待って、稀有な力って何よ?アタシ達の『特典』は二つまでしか選べなかったわよね。ドクトルの話だとコイツが三つ目の『特典』を持っているみたいな言い方じゃない」
「そう糸色君の『特典』は二つだ。『前世の記憶の保持』という一見すれば無害そうに思える能力も神々の基準に置き換えると
あの、それは初耳なんですけど?
ドクトル・バタフライの話す私の「特典」を物凄く分かりやすく考えるとフィリップ君の「
「フィリップみてえだな」
「「「フィリップ?」」」
ススハムと奈落、ドクトル・バタフライの三人は不破信二の呟きに首を傾げる。どうやら三人は仮面ライダーについて詳しく知らない様子です。
「糸色君の描くものを参考にしたいところだが、能力を抑え込んだばかりだ。仮面ライダーまで加わってしまえば大変な事になるだろう」
「あー、アタシはニチアサ見てなかったわね。朝から晩まで会社で仕事してたし」
「吾は昭和なら分かる」
そう言うとドクトル・バタフライは不破信二に万年筆と手帳を差し出した。似顔絵なら描けるだろうという期待を込めての要求ですね。
「糸色、手伝ってくれ」
「人妻なので他の殿方に触れるのは…」
「助平信二かよ」
「俺に対する風評被害エグくない?」
渋々と「仮面ライダーW」を描く不破信二。そして描かれたのは半分こにされた仮面ライダーWでした。いや、まあ、合ってますけど。
「奇抜な仮面ライダーだね」
「んで、これが合体する二人組のライダーなんだよ」
すうっと手帳のページをくっ付けた瞬間、仮面ライダーWが完成しました。分かりやすく教えるなら、こういうのもありですね。