まさか黒巫女の椿を仲間にしているなんて想像もしていなかったけど。
戦骨がいるということは蛮竜の気配を感じ取れる左之助さんも見つけやすくなるという事、付け加えていえば黒巫女の椿に頼めば四魂の欠片を摘出してもらえる状況ではある。
ただ、椿の性格を考えると不安です。
しとりの身体を傷付けずに摘出してもらえるとは、どうしても思っていたけど。彼女は奈落の邪気を浄化して、しとりの身体を労ってくれている。
「母者、ツンデレってやつだよ」
「えっ、そうなんですか?」
「つんでれぇってなによ」
「優しいのに優しくないふりをする人です」
「……優しくなんてないわよ」
そう言って顔を逸らした椿の頬は赤く染まり、戦骨も「まあ、椿婆さんは優しいのに勿体ねえよな?」と私と個魔の方の言葉に同意しつつ、藪の中を抜けていくと人里に近い村が見えてくる。
闘鬼神の完成後。
犬夜叉達の戦うのは奈落の
やはり
外見を別の人に変えているかのどちらかだと思う。
「戦骨、来るわよ」
「おうよ!」
少し声に力の籠った声に意識が呼び戻される。
「四魂の欠片を寄越せえぇ!!」
「ひえっ」
「むかで!」
巨大なムカデのような妖怪が木々を破壊して飛び出してきた瞬間、銀色の一閃がムカデの妖怪を切り裂き、粉々に破壊してしまった。
「まあ、こんなもんだな。あーっ、左之助か殺生丸と戦ってみたくなってきた。景を迎えに来るのはまだかなまだかなあ」
「子供じゃないのにふざけないの」
「でもよ、椿婆さんも会ったら気に入るぜ?筋肉質な良い男だ。まあ、景の旦那でしとりの父親だから浮気になるけど。NTRも吝かではない」
「悪い文明を広めないで下さい」
しとりが覚えたらどうするつもりですか。
そう戦骨に怒りながら個魔の方に運んで貰う私に彼は「体力無いなら喋るなよ。無駄に疲れるし、母体にも障るからな」と言ってくる。
この人の言葉は少し軽すぎる。
「戦骨、アンタは本当に言葉足らずね」
「そうか?椿婆さんもそんなもんだろ」
「……はあ、旦那が迎えに来るまで我慢しなさい。あと私の事は警戒して良いから子供の身体を蝕む邪気だけは祓わせなさい」
「え?あ、はい」
「ん!つばきちゃん、ありがと!」
「ちゃんって、まあ良いけど」
原作よりも物腰が柔らかいような気がする?