某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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死なずの凶刃 序

「うふ♪︎まさかこうしてまた会えるとは思わなかったよ。斎藤一、永倉新八、鷲塚慶一郎、何が聴きたい。何を殺して欲しい。何で殺されたい」

 

「阿呆が。死んだ貴様は話したらさっさと地獄に還れ。俺達は貴様に構っているほど暇ではない。況してや紫鏡とつるんでまた凶行など士道不覚悟も良いところだ」

 

「おっ。土方さんの口癖だな」

 

「うひひ、わしづかぁ…!」

 

「地獄の門に呑まれて尚も這い出てきたか」

 

剣呑な雰囲気を醸し出す新撰組の五人に一言だけ言えるなら、我が家で喧嘩や騒動を起こすのは止めて欲しいです。そもそもウチに集まるのはおかしい。

 

せめてドクトル・バタフライの研究所に行ってもらえると嬉しいんですけど。いえ、もっと素直に言うとしたらしとりに悪影響なので帰って下さい。

 

「お前ら、屯せずに帰れよ」

 

「相楽、お前の仕留めた相手だ」

 

「仕留めてねえよ!?ちゃんと殺さねえように刀をへし折って腹とか斬った!」

 

それはもう仕留めているんじゃ?と疑問に思いながらも怪我の治りの遅い鵜堂刃衛と紫鏡の身体に一応の応急手当を施し、止血は終えている。

 

地獄の門を出てきた死人の彼らに治療の有無は関係無いのかも知れないけれど。やはり痛ましく見えて、手当てしてしまいました。

 

「ん!くさゃい!」

 

「んあぁ~~っ!!」

 

「し、しとり怪我人ですから!」

 

ゴシゴシと手拭いで紫鏡の顔を拭き始めるしとりを抱っこし、キョトンとした表情でしとりを見つめる紫鏡を見つめ、にんまりと笑った彼の顔に鵜堂刃衛が側頭部で頭突きを叩き込んだ。

 

「全く俺が話している最中だろう?地獄の淵で楽しく鬼を殺し回った間柄だが、お前のそういうところだけは反りが合わないな」

 

「いや、お似合いだろ」

 

「鷲塚、事実でも言ってやるなよ」

 

「んなことは良いから帰れって」

 

帰る気配のない新撰組に呆れる左之助さんにしとりを別室に連れていくことを告げ、血で汚れた彼女の手を台所の水道と石鹸、アルコール消毒液を使って丁寧に念入りに洗ってあげる。

 

「良いですか?しとり、お手伝いしてくれるのは嬉しいです。でもお母さんの傍から離れてお手伝いするのは怖いからやめて下さいね?」

 

「ん!わかった!」

 

「フフ、偉いですね。明日のお昼はホットケーキを作ってあげましょう♪︎」

 

「んっ!!!!」

 

「いつもより元気の良い返事ですね」

 

そう言いながら居間の先、ちょうど中庭の方を見ながら前を通りすぎると鵜堂刃衛と紫鏡の二人がボコボコにされているのが見えました。昔の尋問って過激だったのは聴いていますけど。

 

中庭でやるのは止めて下さい。

 

 

 

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