某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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死なずの凶刃 急

地獄の門の出現場所は依然として判明しておらず、鵜堂刃衛と紫鏡の二人は自分の出てきた場所を全く覚えておらず、ただもう一度緋村剣心と戦うために北海道までやって来たそうです。

 

紫鏡の方は鵜堂刃衛と再会し、新撰組時代の人斬り仲間という事もあり、単純に強い相手と斬り合える欲求を満たすために着いてきたとのこと。

 

二人とも欲望に忠実です。

 

斬鉄も会ったのは一度きりで、まだ情報提供と言えるものは届いていない。ドクトル・バタフライは漸く終わった研究所の改築を喜びつつ、今日も私の診察にやって来てくれている。

 

「随分と改築に日にちを使っていましたけど。やはり『月華の剣士』に関する騒動、ドクトルの方でも起こっていたんですか?」

 

「その問いはNOだ、私の近くに死人は現れていないが、信二君の方には過去の親友が現れ、自分を見殺しにした事を問い詰められていたよ」

 

「岡田以蔵ですか…」

 

この世界の岡田以蔵はどの顔なんだろう?

 

色々と混ざっているので、どういう風になるのか。実はとても興味があるんですよね、土方歳三は「ゴールデンカムイ」のそれですが、少し「るろうに剣心」にも似ているようにも見えますし。

 

「心音と呼吸器官は正常。手術痕も完全に消えていて、もう大丈夫と言いたいところだが脳疲労と眼精疲労の症状が出ているね。糸色君、抑圧制御を超えた『特典』を使うのは控えたまえ」

 

「うっ。分かってはいるんですが、記憶の整理や仕事の合間に脳内回想を巡っているとどうしても集中してしまうんです」

 

「もう既に私は左之助君に相談を受けている。あまり君を大切に思う人を心配させないことだ。ところで話は戻るのだが、信二君の親友を止める方法はあるかね」

 

「岡田以蔵は快楽に弱く痛みに弱く剣の腕前は達人だったそうですが、本人を見ていないのに勝手に判断するのは良くないですよね」

 

私の言葉に同意するようにドクトル・バタフライは頷き、そうっと窓の外を指差す。チラリと窓の外を見ると馬乗りでボコボコに殴られている人がいました。

 

「最初の十分は信二君も我慢していたのだが、だんだんと要求がエスカレートしていった結果、ブチギレた彼は岡田以蔵を蹴り倒し、彼是三時間ほど殴り続けているのだ。止めてくれたまえよ」

 

「嫌です!死んじゃいます!」

 

ブンブンと頭を振って彼のお願い事を断り、付き添ってくれていたしとりを抱っこしながら、ドクトル・バタフライの事を警戒する。

 

あんな怖いところに私を送り込もうとするなんて酷いです。最低です、ああいうのは屈強な男の人に任せるのが一番なんです。

 

 

 

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