「ドクトル、しとりに何をしているんですか」
「何と言われても困るが、彼女に似合う服を一緒に選んでいるのだよ。やはりチャイナかナース服を個人的に推したいのだが、糸色君の好みはあるかね」
「あるわけないでしょう。しとり、お母さんは貴女の着たいものを好きなように着ていいと思っているけど。その良く分からないものはやめましょう?」
確かに、オシャレだと思いますけど。
しとりはドレスタイツを着るのはダメです。
ドクトル・バタフライは未来で着ることになりますけど、しとりは女の子だからダメです。そういうのは大人になっても着るのは許してあげませんよ。
それにしてもドクトル・バタフライはコスプレ道具を沢山持っていますね。いえ、おそらくは錬金戦団の追跡を躱すために必要な変装用の小道具だろうけど。
「ふむ、美人なのだから私としてはもっと蝶を取り入れた彩りで着飾るのも良いと思うが」
「嫌です。左之助さんが『景は綺麗だからオレの前でだけ綺麗で居てくれよ』と言っていましたし、地味にしておけば人目を避けることは出来ます」
「成る程、事実だが相変わらず左之助君は君に重々しく感情を向けているようだね。将来的に君の家系はメンヘラやヤンデレまみれになりそうだ」
それは風評被害なのでは?と思いつつ、姿お兄様も私に向ける親愛は物凄いため、あまり強く言い返すことは出来ないです。
まあ、私はヤンデレではないですけど。
「───さて、あと一日で君達は帰ることになるが前回の様に武藤カズキ達の到来を考えて、色々と準備しておかねばいけないな」
「ドクトルは本当に『武装錬金』が好きですね」
「当然、好きだとも。大好きさ!私のBibleは何かと問われれば即座に答えるだろう。それだけ私の『武装錬金』が大好きだ。二次創作も読んでいたし、読み込めば読み込むほど世界観にのめり込んだよ」
「私は『うしおととら』ですね。しとりがもう少し大きくなったら貴女の大好きな漫画を教えて貰えるとお母さんは嬉しいです」
「ん!しとりあれきる!」
そう言ってナース服を指差すしとりからドクトル・バタフライに視線を移す。
「そういえばドクトルは四十七日前の午後一時二十一分二十三秒の時にも同じように私のしとりに着せていましたね。あれは何故ですか?」
「素敵な
……まあ、良いです。
しとりに酷いことをしているわけでもありませんし。しかし、何だか最近ナイーブになることが多くなりましたけど、これも地獄の門の影響でしょうか?