「闇乃武って、旭の居たところか?」
「そう言えばそんなこと言ってたね」
「えぇ、言ったわよ」
「だから話は最後まで聞け」
久々のお休みだった三人を集めた左之助さんは斎藤一に告げられた闇乃武の怪しい行動について話しながら、長谷川君の持つ焼き焦げた志々雄真実の遺刀たる無限刃を狙っている可能性も伝える。
ペチペチと長谷川君の刺々しい髪の毛を押さえて整えようとするしとり。しかし、一ヶ所を押さえたら別の場所が跳ね、両手で押さえることが出来ず、彼の頭に乗るように覆い被さっている。
なんだか肩車にも見えますね。
「前が見えねえ…」
「振り落としちゃダメよ、明日郎。しとりちゃんはそのまま押さえててねぇ~っ、ソイツ馬鹿だから勝手に闇乃武まで喧嘩売りに行っちゃいそうだから」
「あはは、流石にそれは……岩息さんや社長に飛び掛かっているから否定できないな」
そう言うと井上君は悩ましげに溜め息をこぼす。
彼も彼で苦労しているのです。
まあ、主に交易品の金品装飾品を見つめて動かなくなったり、仕事の途中に交易相手にお菓子を貰って動かなくなったり、色々と大変な事を起こす二名が殆んどだけど。たまに彼も交易相手に独自のコネクションを得たりしている。
「高祖母様、このお三方は其程危険な出来事に巻き込まれているのですか?」
「いえ、三人とも偶然ですね。……そういえば長谷川君は背負っていた亀甲はどうしたんですか?」
「あれか?何か金ピカな亀甲と槍を持った片目の兄ちゃんが『それは兄弟子の亀甲!頼む、それを売ってくれ!』って土下座してきたから売った」
「代わりに金の亀甲をくれたら良いのにね」
「純金に見えたけど。どうやって、あんな巨大な金塊を加工したのかも気になるね」
「明治には金の亀でもいるのか?」
斎藤一と戦ったという伊差川糸魚ですね。彼の性格は生粋の武人であり兄弟子たる魚沼宇水の遺品……いえ、彼は生きているんでしたね。
これも「原作」との相違点。
私の影響とは思えないですが、おそらく魚沼宇水は生きているため志々雄真実ではなく斎藤一に執着し、乗り越えるために修行を重ねているでしょう。
しかし、超聴覚の次は何を極めるのか。
「(触覚、どこかのヒーローみたいですね)」
全身真っ赤な悪魔のヒーローを想像し、そっち方面は絶対に描くことはないと心に決める。宇宙規模の戦争なんて起こったら大変ですし、そういう事をみんなに押し付けるのは宜しくない。
「シャチョー、景姉ちゃんがまた壊れたぞ」
「大丈夫だ。すぐに治る」
「景ちゃんさん、たまに黙って考えるわよね」
「まあ、景さんは思慮深い人だから」
みんな、考えているだけで聴こえてますからね?