某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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糸色さん視点に戻ります。


遺刀、無限刃 急

闇乃武と戦ってきた左之助さん達は、みんな大きな怪我を負うこともなく無事に帰ってきたけれど。久保田さんだけは何故か顔を赤くしている。

 

これは、何かありましたね。

 

チラリと左之助さんに目配せすると彼は頷き、何かあったことを肯定した。あの雰囲気だと怒っているというより、どこか照れているように見えますし。

 

愛の告白など受けてしまったのかな?なんてことを思ってみたりしていると顔を合わせてくれない久保田さんに長谷川君がにじり寄る。

 

「なんで無視するんだよ!」

 

「うっさい!こっち見るなぁ…!」

 

「ん?ん!ん!」

 

そして、当たり前のようにしとりをバリアのように構える久保田さんに「私の愛娘は盾じゃありませんよ」と話しかけ、しとりを優しく受け取る。

 

賛さんも気付いているらしく、微笑ましそうに彼らのやり取りを見つめています。

 

「お前ら言い争うなら向こうの部屋に行け!」

 

「そうだね。僕と明日郎は旭にも伝えなきゃいけないこともあるしね」

 

成る程、愛の三角関係ですか。

 

渋々と部屋を出ていく久保田さんに親指を立てて、ピコピコと動かすと「っ、ばか景ちゃんさん!!」なんて言われてしまったけど。

 

私は大人なので問題ありませんね。

 

「……高祖母様、何だかはしたないです」

 

「フフ、ちょっとしたお茶目です♪︎」

 

そう言うと賛さんは「でも、親指を動かすのは破廉恥だと思います」と続け様に言われてしまい、確かにダメだったかな?と反省する。

 

「おい、変態仮面。お前はどうなんだ?」

 

「変態仮面ではなくパピヨン!愛を込めて呼ぶのがアクセントだ。ワンモア!リピートアフタミー!」

 

「りぴ?」

 

「わんもあ!」

 

左之助さんとしとりはパピヨンの英会話を聞きつつ、首を傾げたり言葉を復唱している。まあ、それが英会話の練習ですから正解ですけど。

 

「そういえば賛さん達は時間など大丈夫ですか?武藤君達は直ぐに帰ってしまったから」

 

「ご安心下さい。あの憎き奈落滅殺のために準備は整いました。ただ、私はもう少しだけ高祖母様とご一緒していたいです」

 

「賛さんはかわいいですねぇ」

 

「ん!ほまれちゃんかわいい!」

 

「て、照れてしまいます……っ」

 

私としとりは恥ずかしそうにうつ向く賛さんの頭を優しくよしよしと撫でていると横から奪い取るようにパピヨンが彼女の身体を抱き上げ、自分のお膝の上に乗せて頭を撫で始めてしまった。

 

「俺のメイドは俺だけが愛でる!」

 

「うぅ、恥ずかしぃっ」

 

もしや、私は当て馬にされました?

 

そう戸惑いながらしとりの頭を撫でてあげる。

 

「りぴ?」

 

左之助さんは英語は喋れるでしょう?

 

 

 

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