某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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発明品ではない 急

もうすぐ陸奥出海の息子・天兵君と西郷四郎の二人が出会う頃ですけど。本当に大丈夫なのでしょうか。剣路君もですが、緋村剣心に挑もうとする相手もいる筈です。この時期は血気盛んな柔道家や剣道家も増えてきていますからね。

 

左之助さんも名を売りたい侠客や極道の人と喧嘩する事もあり、素手喧嘩による根性論の殴り合いをしているそうです。

 

私は病院にいるだけで何も出来ないけれど。

 

「左之助さん、鉄砲を使う人と戦ったの?」

 

「いや、拳銃じゃない。分銅使いだ」

 

「……剣客兵器」

 

「いや、この前の爆発頭が言ってた昔の頭の部下だ」

 

そう言って話す彼の脇腹に包帯を巻き付ける。骨折していないものの、ヒビが入っている可能性もあり得るため、あまり激しく動かないで欲しいです。

 

「しとりはどうしたんだ?」

 

「あの子なら個魔の方とお散歩中です」

 

「出たな、個魔の方」

 

左之助さんとしてはしとりと仲良くしている個魔の方とも話したいのでしょうが、如何せん霊視能力を持っていない左之助さんには彼女の事は見えない。

 

「妖怪ウォッチ」のふしぎなビー玉があれば作ることは出来ますけど。……もう妖怪まみれの世界ですし、ドクトル・バタフライやススハム達に聞いて、「妖怪ウォッチ」を描いてみようかな。

 

そうしたら……いえ、世界規模の異変が大量に起こりそうですね。そうなったら、またみんなに負担を掛けてしまいますし、私は身勝手な女です。

 

「ん!ただいま!」

 

「お帰りなさい、しとり」

 

「お帰り、しとり」

 

「ん!ただいま!」

 

「フフ、二回目ですね」

 

フンスと胸を張って嬉しそうに笑ったしとりは手を洗うために台所へ向かい、その後ろを個魔の方が憑いていく背中をながめる。

 

「しとり、お土産買ってきてるからな」

 

左之助さんのその言葉に走る音が聴こえ、思わず彼と顔を見合わせてしまう。本当に私達の娘は可愛くて仕方がないですね。

 

「景、しとりは可愛いなあ」

 

「はい。とても可愛いです」

 

そう言っていると早足で戻ってきたしとりは嬉しそうに病室の扉を開け、私達のところに戻ってきたしとりは「ん!おみあげ!」と笑った。

 

「『おみあげ』じゃなくて『おみやげ』ですね」

 

「ん?ん!」

 

「……あとで教えてあげますね」

 

「母者は勤勉なママだね」

 

世のお母さんはこういうものですよ?と思いながら、しとりは左之助さんの買ってきてくれたケーキに目を輝かせて、どれにしようかと迷っている。

 

可愛いです、ソーキュートです。

 

「好きに選びな」

 

「えとね、えとね」

 

しとりの笑顔を見るだけで、お母さんとお父さんは幸せな気持ちになります。

 

 

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