某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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和風呪泉郷へ行こう 急

和風呪泉郷のガイドブックを買って、しとりと一緒に読んでいると各地の源泉地の管理者の不在と管理者募集を募るページを見つけてしまった。

 

普通に考えれば面倒事の予感なのですが、何故か姿お兄様のお名前と顔写真が載っている。しかも元祖呪泉郷まで行った出奔の話も載っている。

 

やっぱり案内人は敵なのではないだろうか。

 

「卵が一つで二倍お得炒飯食べるか?」

 

「油っぽいものは苦手で…左之助さんは?」

 

「無駄に香辛料詰め込んだには要らん」

 

「じゃあ、名物の脛毛の生える足湯は如何か?」

 

脛毛の生える足湯とは?

 

そう首を傾げながら左之助さんとしとり、ひとえに顔を向けていき、お金は払うけれど。浸かるのは案内人だけということになり、私達は普通の安心安全の湯の川の温泉に入ることにしました。

 

あんな危ないところには行きません。

 

番台のお婆さんが左之助さんの筋肉に見惚れている。フフ、あの全身を覆う鋼のごとき筋肉は私が全て白筋と赤筋を重ねて混ぜるように育て上げたものですよ。

 

全身の筋肉は持久力と柔軟性を兼ね備えたパーフェクトすぎる肉体美。正直、褥の際は何度か死にかけていますので失敗だと思っていますけど。

 

「景、向こうで話してくらぁ」

 

「えぇ、分かりました。しとりは此方ですよ」

 

「ん?父ちゃんは?」

 

「あちらは商会の集まりです」

 

「?」

 

まだ、四歳児には早いですね。

 

お母様の作法の指導は厳しく『特典』のおかげで覚える事は少なかったけれど。しとりに華道や茶道、お琴を教えると意気込んでいたので危険でしょうか。

 

作法を習えば良いものですけれど。

 

お母様は糸色流茶道の師範。そして、『らんま1/2』とも繋がっているこの世界だといずれは「糸色流格闘茶道」なんていうものになるかも知れない。

 

それだけは回避しなくてはいけません。

 

「ひとえも習うときはお母さんが教えますね」

 

「ん!しとりてつだう!」

 

「フフ、頼りにしていますよ。お姉ちゃん」

 

私は物書き。

 

書道、墨画、春画、錦絵、絵草紙など教えようと思えば沢山の仕事を教えることは出来ますが、私でも流石に格闘技に昇華された雷神猛筆拳を教えることは不可能と言わざるを得ないほどに出来ないです。

 

そもそも格闘技を使えたら逃げていますし。

 

「ん!くちゃい!」

 

「これは薬湯の匂いですね。どこかで薬を混ぜた温泉を作っているんですよ。肩凝りや疲労に効く温泉もありますからね」

 

「ん!おっきくなるおんせん!」

 

成長促進の温泉なんてあるのかしら?有ったら、私も身長を少しだけ伸ばしてみたいですね。

 

 

 

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