「まあ、話は戻すとしてだ。スーパー戦隊の一つ『侍戦隊シンケンジャー』および『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に関する敵勢力の存在は確認済み。おそらく和風モチーフの戦隊は出てくるだろうね」
「ちなみに補足すると『手裏剣戦隊ニンニンジャー』には過去作品の『忍風戦隊ハリケンジャー』と『忍者戦隊カクレンジャー』、そして『世界忍者戦ジライヤ』も登場して、恐ろしいことに『魔法戦隊マジレンジャー』からもゲスト出演しています」
「……信二、分かるヤツある?アタシはニンニンジャーっていうのは名前だけ聞いたことあるけど」
「俺はバトル漫画しか知らん」
ススハムの問いかけに未だに椅子になっている不破信二は素直に答える。まあ、そうでしょうね。ススハムも料理アニメや特撮はほんの一部、後はゲームを少しやっていた程度だと聞いていますし。
私のように気になった物は手当たり次第に集めて試して調べるような雑食趣味とは違います。一貫して、好きなものに拘るタイプの女性です。
しかし、悩ましいですね。
「そこで問題の事を話す。私の求めた『統一された世界』はどうにも規模を拡大しているようでね。自己抑圧・自己制御を掛けているけれど。下手したら他にも繋がってしまいそうなんだ」
「今風に言えば銀幕デビューですね」
「HAHAHAHAHAHA!!」
「相楽カッケマッ、アタシの生きていた月華の剣士も中々に面倒臭い世界だったけどさ。繋がったら余計に面倒臭いものになるわね」
「まあ、ドクトルですから」
そう言って苦笑する私とススハムの二人に挟まれていた不破信二は「俺の願った刃牙や餓狼伝、ストリートファイターとかは反映されてねえのに?」と不満そうに文句を言っています。
しかし、本当に困りましたね。
こんなに増えてしまうと問題も沢山出てきます。
「スーパー戦隊の歴史を考えるに巨大メカを使用するだろう。そこで私は都市破壊を防ぐために戦闘時、異空間を作り出すひみつ道具を使い、『鏡面世界』を瞬時に張るように日本中にセットする予定だ」
「あれか、鏡の中の…!」
「ちなみに糸色君はシンケンジャーに強制加入する可能性もあるので急ピッチで仕上げたスーツも色々と存在しているよ」
「……あんな破廉恥なもの、着ません!」
フンと恥ずかしさに耐えきれず、私は顔を逸らす。
そもそも身体のラインが見えるような恥ずかしいスーツを着ろと言うのはダメです。いえ、カッコいいとは思いますけど。
私はそういうのは苦手なんです。