おそらく『侍戦隊シンケンジャー』に私と左之助さんの子供は登場する事になるでしょうが、私も『火のモヂカラ』を使えるという事実は変えられない。
仕方の無いことと割り切るのは難しく、彼らに技術面は協力するとお話しした通り────ショドウフォン、現在だと共有できる部分は少ないけれど。
電話機能を搭載した物を差し出しています。
二百年前の江戸時代。初代シンケンレッド、志葉烈堂は角笛山にてモヂカラを使用する力を鍛え上げ、外道衆と戦うために力を繋げてきた。
「左之助さん、毎度の事ですけど。いつも面倒事に巻き込んでしまって申し訳ありません」
「気にすんな。お前が離れねえならオレは良い」
「……はい。ありがとうございます」
「だから感謝も謝罪も要らねえよ」
そう言って私の頭をワシャワシャと撫でる左之助さんの手は暖かくて、ほうっと安心できる。ただ、志葉家と接触していたのは外道衆も把握している。
牙鬼軍団の足軽ヒトカラゲを通じて彼方側に情報は行っていると考えて行動するべきでしょうし。なにより私達の一番最も危惧するべき出来事は『仮面ライダーディケイド』です。
あの人の到来は一時的ではあるものの、しっかりと世界を結び付ける可能性を秘めている。それこそドクトル・バタフライの『特典』を上回る程に────。
「しっかし、景も侍の家系だったわけか…」
「どちらかと言えば芸能ですね(まあ、影名家の私達は名を残せなかった方々の影武者でしかないのですよねえ、こんなことを言ったら大変な事になりますが…)」
「オレもお前のおかげで一国一城の大将みてえなもんだが、あの志葉誠輔とかいう奴は池波の仕えるマジの殿様なんだろう?」
「池波君の他に残り三家。私達が関わることはあまり無いでしょうが、妖怪と戦える左之助さんはお呼ばれするかも知れませんね」
「あんなの着るのか!?」
……ああ、やっぱり戦ったんですね。
あの日の夜、蛮竜が汚れていた理由も何となく分かります。私を勝手に賞品にするのはどうかと思うものの、ちゃんと勝ってくれたので許します♪︎
「けどよ。アイツ、お前に惚れてたんだろ?」
「そうらしいですね」
「言っちゃ何だがオレより収入も安定してたし、向こうの方が普通の女としては幸せだったろ?」
「フフ、左之助さんはバカですね。損得無しに愛すること出来る相手を選ぶのは女ですよ。それに池波君は幼馴染みというだけで、会う回数も数えて二十六回ほどですし。話なのも歌舞伎の話ばかりで…」
「本当に記憶力すげえな」
そういう『特典』ですので。