危険な行為のため不破信二を実験台にしようとしたものの、このひみつ道具も彼には使えず、もはや存在その物がこの世の全てを排するバグなのでは?と思ってしまうほどに不破信二はおかしいです。
そして、まだ幼児化しているススハムと可愛く手を繋いでいるしとりを模写しながら私を『ヒーローマシン』に連れ込もうとするドクトル・バタフライに苦言を申し込み、まだ他に転生者が居ることを伝える。
「個魔の方、お願いします」
「母者の頼みでも断る。あの機械に入ったら生体データを記録する事になるし。その、最近は美味しいものばかりで体型も気になるんだ」
「……それなら仕方ないですね」
でも、私は私の事を知らない左之助さんや薫さん達に会うのは嫌なんです。多分、私の心は砕けて外道に堕ちるか、下手したら壊れますね。
「武装錬金に変更して、お一人で」
「それもありだが私は君たちとみんなで遊んでみたかったんだよ」
そういうところは大人なのに不思議ですね。
私は家族と離れるのが怖いだけですし。不破信二は強い相手と気兼ねなく戦える可能性を信じていたのに、とても残念そうですが、貴方の体質を変えることは無理だと思いますよ。
そういうのは消えないものです。
「糸色君、私と君は友達だ」
「え?えぇ、そうですね」
「友達と言えば苦楽を共にするだろう?」
「えと、そう、ですね?」
「行こうか」
「お断りします」
「何故だね!?ちゃんと機能している事は事前に実験しているし、私の作り上げたものに不備は見つかっていないのは君も知っているだろう!」
だから嫌なんですよ。
私の良くないことを惹き付ける体質で、ドクトル・バタフライも怪我や事故に巻き込まれる可能性もありますし。ここには、しとりやひとえもいるわけですよ?
「母ちゃん、いじめちゃめっ!」
「むっ、むう……」
「ドクトル、アンタが悪いわね」
「俺も遊びたかった」
ススハムの苦言を申しながら、それから自分の体質にショックを受けている不破信二の頭を優しく撫でている。この二人は幕末を経験している関係ですし、仲良しなのは知っていますけど。
四歳児の胸に顔を埋めて嘆く姿は変態さんのようにも見えます。いえ、そもそも死線を求め続ける変態さんでしたよね。
「どうしてもダメなようだね」
「もう、いっそのこと左之助さんや斎藤さんを頼れば良いじゃないですか」
私の言葉に悩み始めるドクトル・バタフライだったが、直ぐに諦めてしまいました。まあ、流石に同一人物を会わせるのはダメだと思うようだった。