某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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仮面の中 急

「馬鹿娘が」

 

「眼鏡変えろよ」

 

「人類史上最弱クソザコナメクジめ」

 

「ヴァカめ!」

 

「えと、ばかめ」

 

「…ひぃんっ……ひぃん…!」

 

みんなに囲われてシリアルナンバー「XX(20)」の核鉄も奪われた挙げ句、まんまと出し抜かれていた事に気付けていなかった私は責められている。

 

危ないことをした自覚はあるものの、ここまで怒られる理由も分からず、私は目尻に涙を溜めながら左之助さんに抱き着く。でも、今回は私だけの味方にはなってくれなかったです。

 

酷いです、酷いです…!

 

「しかし、奪われたということは十中八九それが未来の糸色君の子供に渡るアイテムなのだろう。そうでなければ奪いにやって来る理由も謎だ」

 

「いえ、理由は分かってます。最後の敵として自分をギリギリまで追い詰める相手を作ろうとしているんです。そうでなければ、わざと私に近付く理由もない」

 

そう言うと左之助さんは「分かってるなら危ないことはするな」と言われ、しょんぼりとしながらも左之助さんのお膝の上に乗せて貰う。

 

「左之助君、君の奥さんを巻き込んでしまって申し訳ない。だが、敵の狙っているのは糸色君の持っている神通力なのだ」

 

「神通力ってえと、あれか?未来を見たり誰かを癒したりするっていう……」

 

「その通りだ。糸色君は未来を視る力がある。もっともその力は強大すぎるゆえに彼女の身体を蝕んでいるが、その敵を倒せば確実に治るはずだ」

 

思わず、ドクトル・バタフライを見る。

 

この人は私のために歴史改竄を行おうとしているのかと戸惑いつつ、不覚にも嬉しく思ってしまった。けれど、あの楯敷ツカサを倒せるとは思えない。

 

やっぱり仮面ライダーを求めてしまう。

 

可能性を信じるなら、追加戦士の立場になる未来の子供達を信じる以外に私に出来ることは無いですし、何かしら手伝えることがあれば良いんですけど。

 

「要するに倒せば良いんだろ?」

 

「左之助君、百年後まで生きることは出来ないぞ」

 

「……なんとかしてくれ」

 

「無茶振りしちゃダメですよ」

 

「してるつもりはねえんだがな」

 

そう言って腕を組んで首を傾げる左之助さんに苦笑を浮かべるドクトル・バタフライの事を見上げ、私も同じように首を傾げる。

 

「ニシパには悪いけど。アタシは流石に未来人相手にするつもりはないわよ、景も戦えないなら使える技術を高めなさい」

 

「えうっ、その、どうしたら?」

 

「モヂカラと例の力があるでしょうが」

 

ススハムの言葉に納得する。

 

しかし、私本人は戦えない。折神、もしくはサポートアイテムを作って動けるようにしておけば逃げる時間は稼げるかも?

 

一体、どうなるんでしょうか。

 

 

 

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