某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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鬼の子 序

「景、しとりに何したんだ?」

 

「え?今日は頭を撫でてあげましたよ?」

 

比較的に安全且つ平和な作品を思い出して描いたものをドクトル・バタフライに送り、その作品を混ぜるべきかの危険性を確かめて貰う。まあ、格闘技を題材とした作品を不破信二は熱望していたけど。

 

今回も無視しておきました。

 

『THE KING OF FIGHTERS』や『餓狼伝説』、『STREET FIGHTER』に『龍が如く』の他にも『高校鉄拳伝タフ』や『ケンガンアシュラ』、『喧嘩商売』まで沢山の作品を懇願してきた。

 

貴方はどの世界でも一番強いですよね。そう言いたくなる気持ちを我慢して、ドクトル・バタフライとススハムの二人に彼の事はお仕置きして貰っています。

 

しかし、左之助さんというライバルもいますからね。不破信二はそう簡単に外道堕ちすることはないでしょうが、他の要因もあるんですよね。

 

「ひとえ、しとりを知ってますか?」

 

「ねーしゃま?……ひぐっ、どこぉ?」

 

「あらあら」

 

グスグスと目尻に涙を溜め始めるひとえを抱っこして、ポンポンと彼女の背中を優しく叩いてあやしながら、左之助さんに「すみません。多分、剣路君のところにいると思います」とだけ伝えて、私はひとえを泣き止ませることに集中する。

 

フフ、私に似て寂しがり屋さんですね。

 

「んぶうぅ……」

 

「ああ、目を擦っちゃダメよぉ?」

 

ハンカチーフを使って目尻を拭い、ズビズビと鼻を啜るひとえをお膝の上に寝かせて優しく頭を撫でてあげる。サンピタラカムイ様曰く「お主は母性の塊、母が子を想い、慈しみ、癒しを与える権能を宿し始めている」と言っていたけれど。

 

どこぞの慈母星のようだと思ったのは内緒だ。あんな世紀末を生き抜ける身体ではないし、あまり無理に動かせる強さも持ち合わせていない。

 

だんだんと落ち着き始めてきたひとえ。

 

彼女にもサンピタラカムイ様の授けてくれた神酒の力は移り、佐古下柳やアーシア・アルジェントの様に誰かを癒して助ける事の出来る『癒やしの力』を使える。

 

彼女のおかげで私の心肺の痛みも和らいでいるものの、たまに咳き込み、吐血することもある。私の病は遅らせることが出来ても完治には至らない。

 

「…すぅ……すぅ………」

 

「お休みなさい、ひとえ」

 

ゆっくりと泣き疲れた彼女の頭についたリボンをほどき、彼女の右手首に重ねるように置き、失くさないように持たせる。

 

本当は私が持っているべきなんですが、近くにないとひとえは泣いてしまいますからね。

 

 

 

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